『オークストリートの異変』公開前に知りたい!夢のような奇妙な世界を紡ぐ鬼才、デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督とは
『オークストリートの異変』はどんな映画に?
そして最新作となる『オークストリートの異変』。本作は、平和な街オークストリートに暮らすプラット一家が、ある日を境に水道も電気も止まり、そして恐竜が現れるという不可思議な経験をすることに…と言ってしまえばトンチキな話だ。予告を観る限り、ストリートの端が崖のように断絶し、その周りには緑が生い茂っており、「漂流教室」よろしく、街ごとどこか違う時代へと飛ばされてしまったのか…など、いろいろと想像させられる。
ユアン・マクレガーとアン・ハサウェイが共演し、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)がエフェクトを手掛けるなど、これまでの作品と比べ物にならないくらいのビッグバジェットだが、ミッチェル監督の持ち込み企画というから驚き。「近所のガレージとゴミ箱を眺めていた際に、ここに恐竜が現れたら、自分はどう反応するのかと想像した」ことをきっかけに物語を紡いだそう。
まだわからないことだらけだが、予告からはミッチェル監督のらしさも感じ取れる。例えば、『アンダー・ザ・シルバーレイク』でも見られた敬愛するブライアン・デ・パルマ流のスプリット・ディオプター・ショット(遠近の両方に焦点を合わせる)を用いて、不穏な緊張感を作り上げている。
また子ども時代、大学生、モラトリアム青年ときて、今回初めてしっかりとした大人、家族というものが描かれることになる意味では、「恐竜」というまったく異なるジャンルだが、これまでの延長線上に並べられる作品なのかもしれない。
『オークストリートの異変』に加え、ナオミ・アッキー、ジャッキー・アール・ヘイリーなどキャストもパワーアップした『イット・フォローズ』の続編『They Follow』の撮影がこの夏からスタート予定と、今後も楽しみなデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督。今回の新作を機に、ぜひ彼の過去作もあわせてチェックし、その掴みどころのない世界観に酔いしれてほしい!
文/武藤龍太郎
