スピルバーグ監督最新作『ディスクロージャー・デイ』が北米No. 1スタート!“現象”がつづくあのホラー映画が、ついにブラムハウス歴代1位に

コラム

スピルバーグ監督最新作『ディスクロージャー・デイ』が北米No. 1スタート!“現象”がつづくあのホラー映画が、ついにブラムハウス歴代1位に

先週末(6月12日から6月14日まで)の北米興収ランキングは、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『ディスクロージャー・デイ』(10月1日日本公開)が初登場No. 1を記録。まずは今年のサマーシーズンの目玉タイトルの一本でもある同作のオープニング成績を、過去のスピルバーグ作品と比較しながらチェックしていこう。

4年ぶりの監督作で、久々にSFジャンルに挑んだスティーヴン・スピルバーグ監督
4年ぶりの監督作で、久々にSFジャンルに挑んだスティーヴン・スピルバーグ監督[c]Everett Collection/AFLO

3824館で公開された『ディスクロージャー・デイ』の初日から3日間の興収は4453万ドル。これは8年前のイースターシーズンに4234館規模で公開された『レディ・プレイヤー1』(18)のオープニング興収4176万ドルを上回るスタート。その後に公開された『ウエスト・サイド・ストーリー』(21)と『フィブルマンズ』(22)は賞レースを見据えた興行展開だったことを踏まえると、スピルバーグの興行ポテンシャルはコロナ禍前から落ちていないと判断することができるだろう。

その『レディ・プレイヤー1』は北米興収1億3700万ドルを突破し、全世界興収は6億ドル超え。製作費が1億7500万ドルだったので、黒字収支だったことが窺える。対して今回の『ディスクロージャー・デイ』は、製作費1億1500万ドル(宣伝費は8000万ドル前後)なので、損益分岐点はだいぶ低い。とはいえ海外興収を含めた全世界興収は週末時点で9290万ドルで、6月17日までの時点で1億2000万ドルを突破。この先に大作の公開が続々控えていることを踏まえると、スローペースなのが少々気がかりではある。

日本公開は10月1日に延期となっている
日本公開は10月1日に延期となっている[c] Universal Studios. All Rights Reserved.

批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は80%。賞レースを見据えた作品は90%前後まで跳ね上がるのに対し、それ以外は70%台に落ち着くのが近20年のスピルバーグ作品の傾向なので、そのなかでは高い水準といえよう。公開時期、ジャンル共に賞レース向きではないとはいえ、エミリー・ブラントの主演女優賞レース参戦への期待値も高く、昨今のアカデミー賞の動きを考えると主要部門で善戦を見せる可能性も捨てきれない。あとはこの評価が興行の持続力につながればいいのだが。

前週1位の『最終絶叫計画 令和!』(6月26日日本公開)は前週比26.1%という大幅な興収の下落に見舞われて3位になったものの、北米累計興収は週末時点で8400万ドルを突破し、全世界興収も2億ドル到達が射程圏内。また前週3位の『Backrooms(原題)』(日本公開予定)も前週比43.9%と下落傾向が続いているが、週末興収は1000万ドル超えをキープ。北米累計興収は1億6000万ドルを超え、全世界興収は2億5000万ドルに届いたようだ。

【写真を見る】75万ドルで作られた映画が、『ゲット・アウト』や『フナフ』を超える驚異的なヒットに!
【写真を見る】75万ドルで作られた映画が、『ゲット・アウト』や『フナフ』を超える驚異的なヒットに![c]2026 Focus Features LLC.

一方で『オブセッション 災愛』(7月17日公開)は、まだまだ驚異的な興行を続けている。週末興収は前週比74.9%の1900万ドルで、前週の4位から2位に再浮上。公開5週目末の興収としては歴代21位の好成績を上げており、もちろん制作費75万ドルの超低予算映画としては前代未聞の推移である。

さらに北米累計興収で見ると、週末段階で『ゲット・アウト』(17)を抜き去り、次週末までに2億ドルに到達する見込み。全世界興収では2億9744万5815ドルと、『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(23)をすでに抜き去った模様。これで北米、全世界のどちらにおいてもブラムハウス・プロダクションズ史上最大のヒット作にのぼり詰めたことになる。この“現象”がいつまで続くのか注目だ。


文/久保田 和馬

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