『マジカル・シークレット・ツアー』は“爽快&痛快”!?ラストの選択と覚悟にLiLiCoが大共感

『マジカル・シークレット・ツアー』は“爽快&痛快”!?ラストの選択と覚悟にLiLiCoが大共感

「もうお芝居じゃない。ちゃんとそこで生きているキャラクターになっていた」

「和歌子の切ない表情を、有村さんが本当にうまく表現していた」
「和歌子の切ない表情を、有村さんが本当にうまく表現していた」[c]2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会 

一方で、「麻由のお腹がどんどん大きくなっていくことで、視覚的にも時間の経過を感じさせる演出がうまかったなぁ。最初のころはたどたどしかったのに、指でお金を数える技術もどんどんうまくなっていって(笑)。人間、やっぱりお金は欲しいものだし、“簡単なバイトで稼ぐ”感覚にはすぐ慣れてしまうものなんですよね」と苦笑いを漏らす。

さらに、彼女たちに共感したポイントとして、「3人とも母親との関係がうまくいってないんです。でも、そういう環境に置かれた人のほうが、人として強くなると思うんですよ」。特に、「和歌子が実家に『お金を貸してください』って言いに行くシーンで、頼むよりも前に母親や兄たちが、『こっちもいっぱいいっぱいなんだ!』と騒ぎ始めて、和歌子はなにも言い出せなくなってしまう。一番近いはずの家族が、一番遠い存在に感じられる、あのシーンで見せた和歌子の切ない表情を、有村さんが本当にうまく表現していて、とても印象的だった」と振り返る。

「リアリティが完璧だった」闇バイトを現地で仕切る男たちにも注目
「リアリティが完璧だった」闇バイトを現地で仕切る男たちにも注目撮影/Jumpei Yamada(ブライトイデア)

彼女たちを取り巻く、登場人物たちの描写も秀逸だ。LiLiCoが目を付けたのは、闇バイトを現地で仕切る男たちの“本当に居そうな”佇まい。「和歌子たちを軟禁しているホテルで指示を出す男も、怪しげな店で金塊を売る男も、あの人たち全員うまい(笑)。特に、私は“ミント男”って呼んでいるんだけど、常にミント系のタブレットを齧りながら『はい、質問です。これは観光ツアーですか!?』と、すごく面倒臭そうに集まったバイト要員に説明している姿がいいのよ(笑)。あの、“何百回も同じことを繰り返し言ってきたんだろうな”と感じさせる、惰性で仕事をこなしている感が、もうお芝居じゃない。ちゃんとそこで生きているキャラクターになっていて。その周りに座っているヤバそうな男たちのリアリティも完璧だった」と、隅々に至るまでの丁寧な作品作りに目を向ける。

「シンガポールが持つエネルギーが手に取るように伝わってくる。これ以上ない説得力を感じた」

シンガポールの街中を駆け抜ける3人の姿も映し出される
シンガポールの街中を駆け抜ける3人の姿も映し出される[c]2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会 

加えて、「それを、ちゃんとシンガポールに行って撮影したのも大きいですよね。やっぱり映り込む空気がまったく違うから。いかにもアジアンな湿気を含んだ空気、ごちゃごちゃした街の裏通りの猥雑感をはじめ、街の匂いがリアルに感じられる。実際に香港やシンガポールに金が集まっているという、あの場所が持つエネルギーも手に取るように伝わってきて。なにも知らない主婦たちが『お金のために金塊を運んじゃう』舞台として、これ以上ない説得力を感じました」と、本作の屋台骨を支える優れたポイントを挙げてくれた。


会社のお金を横領し、解雇されたことも隠していた和歌子の夫・高志(塩野瑛久)
会社のお金を横領し、解雇されたことも隠していた和歌子の夫・高志(塩野瑛久)[c]2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会 

そして話題は、主人公3人をどん底に突き落とした男たちへ。「もう“クズ男選手権”かってくらい、とんでもない男ばっかり!特に塩野瑛久さんが演じる和歌子の旦那の高志なんか、早くからクズ全開(笑)。借金まみれで口座に23円しか残ってないくせに、『俺が支えるよ』とか説教を始めて。『あんたのせいだろ!』って思わず心の中で突っ込んじゃった(笑)」と豪快に笑う。

一方で、高志の上司役を演じる斎藤工の演技についても絶賛する。「あの程よい距離感が本当に絶妙だった。友人で部下という立場の高志に横領された彼が、“もしかしたら返済してもらって、また友達に戻れるかもしれない”というラインを絶妙に保ちながら呆れてみせる加減がさすがでした!」

横領された金の返済を和歌子に迫る、高志の上司・田ノ上(斎藤工)
横領された金の返済を和歌子に迫る、高志の上司・田ノ上(斎藤工)[c]2026「マジカル・シークレット・ツアー」製作委員会 

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