広瀬アリスが『トイ・ストーリー5』リリーパッド役の日本版声優に!トム・ハンクスやテイラー・スウィフトら登壇のワールドプレミアにも出席
おもちゃたちの世界を舞台に、人とおもちゃのかけがえのない絆を描くディズニー&ピクサーの人気シリーズ最新作『トイ・ストーリー5』(7月3日公開)のワールドプレミアが、日本時間6月10日(現地時間:6月9日)に、アメリカ・ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターで開催。豪華キャストやスタッフ陣が登壇するなか、日本からは女優の広瀬アリスがレッドカーペットに登場し、本作からの新キャラクターで最新タブレットのリリーパッド役の日本版声優に決定したことが発表された。
シリーズ1作目からウッディのオリジナル版声優を務めるハリウッドの大スタートム・ハンクスや、バズ・ライトイヤーのオリジナル版声優のティム・アレンのほか、「トイ・ストーリー」シリーズをはじめ数々の世界的大ヒット作を世に贈り出してきたピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのピート・ドクター、名曲「君はともだち」などの楽曲を手掛ける作曲家のランディ・ニューマンなど「トイ・ストーリー」のレジェンド声優やスタッフ陣が大集結。さらに、本作のために書き下ろされた新曲「I Knew it, I Knew You」を歌う世界的歌姫テイラー・スウィフトもサプライズ登場し、会場のボルテージは最高潮に盛り上がった。
本作の世界初上映に立ち会った広瀬は「興奮がさめやらないです…!小さいころから観ていたからこそ、(映画を観ながら)ほろりと泣いてしまいました。Fooo!って拍手がわきおこったり、笑いが大きく起こったり、いつもはなかなか感じられない熱量を感じました。終わって『よかったね~』ってなってたところに幕が上がって、テイラー・スウィフトが弾き語りをして、『君はともだち』のランディがまさかの生演奏をしてくださって、とんでもないサプライズでした」と大興奮だった。
広瀬演じるリリーパッドは、内気な少女ボニーのもとにやってくる最先端のタブレットのキャラクターで、多様な声色と複雑な感情をあわせ持つ難役だ。ボニーを思い強い意志で行動する芯の強さが広瀬の魅力と一致すること、一方でボニーの幸せを願うからこそ周りに置いていかれないよう“おもちゃ離れ”して成長すべきだと考え、ジェシーたちと対立する“最大の敵(ライバル)”になるという二面性のある役柄を表現できる演技力が評価され、US本社のオーディションに見事合格した。
広瀬はリリーパッド役の声優に決まった時の気持ちを問われると「世界中で愛されている作品に参加できるって決まった時は、素直にめちゃくちゃうれしかったですね。自分も小さい時から、『1』の時からずっと見ていたので夢のようです」と喜びの気持ちを爆発させた。
リリーパッドの魅力については「いまの時代の最先端のタブレットなので、いろんなことができちゃうんです。予告でもあったように、聞いてないふうで実は全部聞いていたし、スペイン語にもなるしとか、いままでのおもちゃとは違うキャラクターで、そこが魅力的だなと思いますし、タブレットだからこそのキャラクター性は演じていておもしろいなと思いました」と明かす。
「トイ・ストーリー」シリーズは今年で日本公開30周年を迎えるが、広瀬も同シリーズと共に歩んできた1人だ。広瀬は「何時までに絶対寝なさいというのが小さいころにあったのですが、『トイ・ストーリー』が夜テレビでやっている時は絶対に観せてくれたり、うちの両親は『トイ・ストーリー』に緩かったんです(笑)。たぶん両親も大好きだからそれを伝えたかったんだと思います」と「トイ・ストーリー」シリーズとの思い出を告白した。
シリーズ最新作については、「これまでのおもちゃと最先端のタブレットが、対立してしまう部分もあるんですけど、これまでにないいまどきの掛け合いがすごく多くあるので、ぜひそこを楽しんでいただけたらと思います。あとジェシーがとても勇敢でカッコよくて、これまで見てきた方は特に、ちょっとうるっとしてしまう瞬間がたくさんあると思います。初めて観る方もこれまで見てきた方も、皆さんが楽しめる『トイ・ストーリー5』になっていると思います」と、見どころを全力でアピールした。
そんな広瀬はアフレコを振り返って、「声優さんのお仕事っていうのは本当に大変なので、けっこう時間をかけてじっくり録らせていただきましたし、ヘッドホンで完成前のジェシーやウッディの声を聞いてけっこうテンションが上がっていました。『みんなが私としゃべってる!』みたいな感覚でアフレコしてました」と、苦労しつつも楽しんで収録したことを明かす。
広瀬の演技については、US本社の担当者も「たまに暴走してしまうものの、実は優しさを持ち合わせているリリーパッド。アリスさんは全編を通してキャラクターを深く理解しており、リリーパッドの対抗心や親しみやすさに加え、その繊細さも見事に表現してくださいました。様々な表情を見せるリリーパッドを、とても魅力的に演じていただいたと思います。この、たまに暴走するけれど、実は優しいリリーパッドの魅力が、日本の観客の皆さまにもきっと伝わると確信しています」と絶賛のコメントを寄せている。
本作の吹替演出を担当したディレクターの鍛冶谷功も「まっすぐに画面を見つめる集中力にただならぬオーラを感じましたが、収録が進むにつれ、いい意味で肩の力が抜けて、違った一面も見せてくださり、それは映画のなかのリリーパッドそのものだったように思います。時折、こちらの予測を超えたコミカルな爆発力を発揮されて、笑いの絶えない収録でした」と収録の様子を振り返っており、その演技に期待が高まるばかりだ。
「トイ・ストーリー」シリーズの声優としてレッドカーペットを歩いた広瀬は、たくさんのメディアとファンが集まった会場を見て「とにかく熱量がすごいです!世界各国からたくさんの方々が来ていて、親子で来てたりカップルで来てたり、自分と同世代の人が来ていたり…本当に幅広い世代の方に愛されているんだなと感じました」と笑顔を見せた。
広瀬は胸元の開いた白いドレスに、耳元には日本版声優を務めるリリーパッドの緑のアクセサリーを身に着けており、「全身白色のドレスなんですが、(アクセサリーは)リリーパッドカラーです。ここが私はすごく好きなポイントで、ネイルもリリーパッドにあわせてグリーンにしてきました」と衣装やネイルについてもアピールした。
さらに、レッドカーペットでは、広瀬と、シリーズすべての作品に深く関わり続けているアンドリュー・スタントン監督、共同監督を務めたケナ・ハリス、プロデューサーのリンジー・コリンズ、ピクサーのトップ(CCO)としてスタジオを率いるドクターら制作陣の初対面が実現した。広瀬が日本から持ってきた日本限定のリリーパッドのグッズをプレゼントすると、スタントン監督たちは「ありがとう!」と口々に述べ、ハリス共同監督は日本語で「かわいいー!」と大喜び。広瀬は熱い歓迎を受けた。
そして、スタントン監督は本作について、「私は何年も前から、小さな子どもたちがどんどんデバイスを持つようになっていることに気づいていました。この作品を書き始めたころには、それは無くなることのないことだと感じたんです。テレビと同じように、もう生活から消えることのない存在だと。だからこそ、興味深いテーマになりまし、人間だけでなくおもちゃにとっても大きな意味を持つんです。どうおもちゃに影響を与えるのかという問いにもつながるんです」と、最新作を作るきっかけを明かした。
そして、「トイ・ストーリー」シリーズの原案を手掛けた1人でもあるドクターは「私たちは手強い敵役が必要だと考えていました。なぜなら、現実の世界を見渡すと、子どもたちはいつもデバイスを手にしているからです。それを『トイ・ストーリー』の世界でどう表現するか。そして、ウッディやバズ、ジェシーを極限まで追い込めるような強力なキャラクターをどう作るかを考えました」と制作の裏側を告白。
さらにドクターは、「私たち自身も子どもたちが画面ばかり見ていて、自由に想像力を働かせる時間が減っているのを目にしています。ただ、これは決して絶対的な悪ではありません。私たち全員が向き合っている課題なんです」と、いまの時代だからこそ描くべき物語になっていることを語った。
レッドカーペットには、ウッディ役のハンクスが、ウッディと同じブラウンの衣装に身を包んで登場。ハンクスは、タブレットやスマホが子どもたちの周りにあふれているこの時代に作られた本作について「子どもが遊んでいるおもちゃに心を傷つけられたことなんてないですよね?でも、自分について画面上に書かれた言葉によって傷ついた経験がある子どもは、きっとたくさんいると思います。テクノロジーは素晴らしいものですが、同時に、テクノロジーが人々の人生において非常に残酷な瞬間を生み出してきたこともまた事実です。テクノロジーを使うのと同じくらい、別のものに向き合うことが大切だと思います」と、いまの時代だからこそ改めて感じるメッセージがあることを語る。
そして、誰もが大人になるなかで結んできた“おもちゃとの絆”についてハンクスは「もし子どもがおもちゃで遊ぶ楽しさを忘れ、おもちゃと、そして友人との“遊びの時間”が無くなってしまったら、それは人生のなかで大切なものを逃しているということです。ウッディがみんなと築いているつながりこそが大切なんです。このシリーズが描いているのは、時が流れても変わらない深い絆と困難が訪れても、みんなが力を合わせて、誰かが助けを必要としたときに手を差し伸べる、そんな関係です。あなたは誰かにとってのウッディであり、誰かはあなたにとってのバズなんです。それって素敵なことですよね」と、ファンに熱いメッセージを贈った。
続いて、本作のために書き下ろされた新曲「I Knew it, I Knew You」を歌う世界的歌姫スウィフトも登場。世界初上映された会場では、シリーズの作曲家ニューマンと共にサプライズ歌唱を披露し、ファンを大熱狂の渦に巻き込んだ。そんなスウィフトは5歳のころに1作目を観て以来、何度も何度も全作品を観返すほどシリーズの大ファンだという。会場には1作目『トイ・ストーリー』(95)のVHSを持参し、オリジナル声優のハンクスやアレンらからサインをもらう微笑ましい一幕もあった。スウィフトは「この作品に、ほんの少しでも関わることができたことは、私にとって本当に大きな意味があります。なぜなら『トイ・ストーリー』は、想像力と遊び心、いたずら心、ユーモア、笑い、そして悲しみが詰まった、本当にすばらしい世界だからです。いまこうしてこの世界に迎え入れてもらえたことは、とても感慨深いことです」と本作に参加した喜びを熱弁。
新曲「I Knew it, I Knew You」について、スウィフトは「映画の最後に流れる『I Knew It, I Knew You』という曲を聴いた時、観客の皆さんが、かつて共に過ごした大切な思い出があるけれど、長い間会っていない誰かのことを思い出してくれたら素敵だと思います。もしくは、いまは会えなくなってしまったけれど、いつも恋しく思っている誰かのことを。その人と再び自分の人生で巡り会うかもしれないし、たとえ別々の道を歩むことになったとしても、その思い出の終わりを意味するわけではないんです。そして時には、自分の子ども時代を振り返るとき、その思い出自体が特別なものになるなんだと思います」と世界中のファンに向けてメッセージを贈った。
会場にはハンクスのほかにも、バズ役のアレン、ジェシー役のジョーン・キューザック、スマーティー・パンツ役のコナン・オブライエン、ボニー役のスカーレット・スピアーズ、スナッピー役のシェルビー・ラバラ、アトラス役のクレイグ・ロビンソンら豪華キャスト陣と制作陣が登壇。シリーズ最新作のお披露目にふわさしい大熱狂のワールドプレミアとなった。
文/山崎伸子
