『箱の中の羊』綾瀬はるか、大悟のエスコートに“安心感”!大悟は膝枕シーンに手応え「あそこでニヤつかないのは、相当すごい」

『箱の中の羊』綾瀬はるか、大悟のエスコートに“安心感”!大悟は膝枕シーンに手応え「あそこでニヤつかないのは、相当すごい」

是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』の初日舞台挨拶が5月29日にTOHOシネマズ 日比谷で行われ、ダブル主演を務めた綾瀬はるか大悟(千鳥)、桒木里夢、是枝監督が出席した。

『箱の中の羊』の初日舞台挨拶が行われた
『箱の中の羊』の初日舞台挨拶が行われた

本作の舞台は、“少し先の未来”。息子を亡くした夫婦がヒューマノイドを迎え入れ、再び家族としての時間が動き出すヒューマンドラマだ。国内に留まらず、早くも世界184の国と地域で配給が決定している。

ステージに上がる際、大悟はしっかりと綾瀬はるかをエスコート!
ステージに上がる際、大悟はしっかりと綾瀬はるかをエスコート!

この日、キャスト陣は客席の中通路を歩いて登場。観客から大きな拍手を浴びながら、本作で映画初主演を果たした大悟はステージに上がる際、妻役の綾瀬の手を取ってしっかりとエスコート。会場を大いに沸かせた。

工務店の二代目社長、甲本健介を演じた大悟(千鳥)
工務店の二代目社長、甲本健介を演じた大悟(千鳥)

上映後の熱気を肌で感じた大悟は、「皆さんがいつもの大悟を見るのとは、違う目で見てくれた。ホッとしております」と安堵の表情。「温かい拍手で迎えてくださってうれしかったです」と喜んだ綾瀬は、「皆さんに届けばいいなと、ちょっと緊張とワクワクしています」と初日を迎えた、素直な胸の内を明かした。是枝監督は「企画がスタートして、まだ2年ちょっと。すごくスピーディーに完成まで辿り着いた」と道のりを振り返りながら、「とても濃密な2年間でした」としみじみ。「クランクインしてお芝居を見ながら、台本を直したりした。現場の様子を見ながらシーンを書いたり、消したりしながらの制作だった。キャストの皆さんは戸惑われたこともあったかもしれませんが、その分、自分が感じたこと、考えたことがそのまま作品になっているなと感じています」とキャストへの感謝と共に、充実感を口にしていた。

建築家の甲本音々を演じた綾瀬はるか
建築家の甲本音々を演じた綾瀬はるか

第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された本作。現地時間5月16日に行われた公式上映では4人そろって華やかなレッドカーペットを歩き、上映後には拍手喝采に包まれるスタンディングオベーションを受けた。

初主演にしてカンヌの地を踏んだ大悟は「日本であれだけの長い拍手は体験したことない。本当にうれしいんですよ。一生懸命にやってきたし、監督がどれだけのことを注ぎ込んでやってきたかもわかるので、あの拍手は、相当うれしい」としながらも、「5分くらいを超えると、おもろなってくる」と告白。会場から笑いが起きるなか、「これはいつまで続くんだと。最初は感動。“すごいな”と。それから“いつまでやんねん”、“おもろいな”」と最終的におもしろくなってきたという。是枝監督は「(樹木)希林さんに怒られるんだよね。“物欲しげにいつまでも手を振るな”と。その声がどこからか聞こえてくる」と照れ笑いを浮かべつつ、「でもとても温かい拍手で。スタッフもたくさん来ていたので、いい時間でした」と感慨を噛み締めていた。

夫婦役を演じた綾瀬はるか&大悟、笑顔でトーク!
夫婦役を演じた綾瀬はるか&大悟、笑顔でトーク!

本作の完成披露試写会で「綾瀬さんをエスコートしてみせる」と宣言していた大悟は、カンヌではその言葉通りに綾瀬をスマートにエスコートした。

「見事、エスコートすることができました」とミッション完遂を報告した大悟は、「緊張はありました」と回顧。「日本に帰って来て、“綾瀬はるかさんをエスコートして、すごいですね”とものすごく言われる。わし46歳で、そらあ右手くらい上がる。いかに大悟ができないと思われていたのかと。見事、できました」と話して、会場も大笑い。綾瀬は「すごく紳士的に毎回、ペコっと手を出していただいて。緊張もする場だと思うんですが、とても安心感があって。大悟さん、ちゃんと手を出してえらいなと思っていました」と称えた。大悟は「“大悟の手が緊張でびしゃびしゃだった”って絶対に言わないんですよ。そのへんがすばらしい」と実は手汗をかくほど緊張していたのだとか。初日舞台挨拶では、桒木が大悟をエスコートする場面もあったが、桒木は「あれで緊張が飛んだ。リラックスできた」と“父”の手を取ることで、気持ちが和らいだと語っていた。

2人の息子である甲本翔と、その姿をしたヒューマノイドを演じた桒木里夢
2人の息子である甲本翔と、その姿をしたヒューマノイドを演じた桒木里夢

そしてカンヌのレッドカーペットの当日は、「誕生日だった」という桒木。「いろいろな人から“おめでとう”と言われて。大悟さんから、綾瀬さんから、監督からプレゼントをもらった。それがうれしかった」と感激すると、大悟は「すごいですね。レッドカーペットの日が、誕生日。持っている」と笑顔を見せた。「リラックスしていた」という是枝監督は、「レッドカーペットの正面にノブさんがいた」と現地に駆けつけていた大悟の相方、ノブの姿を見つけたと述懐しつつ、「とんでもない衣装とメイクで。大悟さんから、“ぜひ無視してくれ”と言われて。なかなか無視するには、強烈な存在。逆にそれがよかった」と楽しそうにコメント。大悟は「アイツがいると日本になっちゃうんですね」と意外なノブ効果があった様子だ。

メガホンを取った是枝裕和監督
メガホンを取った是枝裕和監督

現場ではジェスチャーゲームをきっかけに仲よくなり、撮影の合間にも3人で家族のような会話を繰り広げるなど、穏やかな時間を過ごしたとのこと。桒木は「すごくきれいなお母さん。かっこよくて、社長みたいなお父さん」と綾瀬と大悟について表現していたが、是枝監督は「3人でどうでもいい話など、普通の家族がするような話をしていた。そのまま撮影に行くような感じ。そこの時間の使い方が、撮影に反映された。綾瀬さんが里夢くんと“遊んであげている”というよりは、自分が楽しんでいる感じが本当にステキでした」と3人が理想的な関係を築いてくれたと証言した。

カンヌの思い出も報告!
カンヌの思い出も報告!

印象的なシーンに話が及ぶと、大悟は膝枕のシーンをあげ、「綾瀬はるかに膝枕されて、照れていない大悟はすごいですよ」と自画自賛。「あそこでニヤつかないのは、相当すごいことですよ。これだけは言っておきたい。ニヤついていなかったですよね?」と観客に尋ねると、大丈夫だったと意思表示するように大きな拍手があがった。大悟は「個人的な男のニヤつきは消していた。そこは評価していただきたい」と役者としての仕事をまっとうしたと胸を張った。


【写真を見る】降壇時にもエスコート炸裂!大悟が、ブラックドレスの綾瀬はるかの手を取った
【写真を見る】降壇時にもエスコート炸裂!大悟が、ブラックドレスの綾瀬はるかの手を取った

さらに綾瀬が台本を読み飛ばして芝居を続けてしまったシーンがあるそうで、そこで是枝監督が「こっちのほうがいいな」と判断したことでNGカットが採用されたことも明かされた。是枝監督は「綾瀬さんがすっ飛ばして、早く膝枕をすることになっちゃって。大悟さんは戸惑っているんですが、カットをかけるまで綾瀬さんは気づかなかった。やってみたら、そのほうが自然でおもしろかった」と評価。大悟は「だからニヤニヤしていないのかも」と綾瀬の間違いに戸惑ったことが、結果としていい表情になったかもしれないと話し、会場を笑わせていた。また大悟はステージ降壇時にも、綾瀬をきちんとエスコート。温かな拍手と共に、初日舞台挨拶は幕を閉じた。

取材・文/成田おり枝

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