北米でも『プラダを着た悪魔2』が“前作超え”確実の好発進!気になる作品評価、賞レース参戦の可能性は?
日本ではゴールデンウィークまっただなかとなった先週末(5月1日から5月3日まで)だが、北米では通常通りの週末。とはいえ春シーズンとサマーシーズンの狭間に位置するこの時期に、あえて照準を合わせてくる話題作も少なくない。今年は20年ぶりの続編となった『プラダを着た悪魔2』(日本公開中)が公開を迎え、堂々北米No. 1デビューを飾ることに。
4150館で公開を迎えた『プラダを着た悪魔2』の初日から3日間の興収は7674万7075ドル。木曜日のプレビュー上映で興収1000万ドルに達する好成績を叩きだしたことから、「The Numbers」では8000万ドルから9000万ドル超のオープニング興収になると予想されていたが、さすがに届かず。それでも2026年の公開作では第4位の見事なオープニング興収を記録している。
20年前に公開された前作『プラダを着た悪魔』は、オープニング興収2764万2744ドルで最終興収は1億2474万460ドル。また全世界興収は3億2655万1094ドルと、3500万ドルの製作費に対して9倍強の成績をあげているのでまぎれもなく成功作だったといえよう。もちろん日本と同様に公開から長い年月を経ても作品人気は衰えることなく、こうして同じ座組で続編が作られ、これだけの成績を収めるのだから恐るべし。
今作は公開7日目に累計興収1億ドルを突破しており、次週末には前作の興収を上回ることが確実となっている。また、全世界興収もすでに2億5000万ドルを突破。気になることがあるとすれば、製作費が前作のおよそ3倍にものぼる1億ドルに達している点ぐらいか。損益分岐点を難なく突破していくことは間違いないが、前作よりもかなり大きなヒットが求められるだろう。
ちなみに気になる作品評価のほうは、批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価の割合は78%で観客からのそれは86%。前作はそれぞれ75%と76%(観客評価がさほど高くないのは、ユーザーレビュー数があまりにも多いことが原因といえよう)だったので、わずかながら上回ることに成功。
賞レースでは、前作に引き続きゴールデン・グローブ賞のコメディ/ミュージカル部門への参戦が中心となり、アカデミー賞ではやはり衣装デザイン賞が勝負どころとなる。そしてもちろん、アカデミー賞の超常連女優ながら9年もノミネートされていないメリル・ストリープ(前作では同主演女優賞にノミネートされた)が、22回目の候補入りを果たせるのかどうかが一番の注目ポイントといえよう。
文/久保田 和馬
