プラダにシャネル、エルメスまで…ハイブランドが炸裂する『プラダを着た悪魔』のファッションを振り返る!
“働く女性のバイブル”としてヒットを巻き起こした前作から約20年ぶりの続編とあって、制作発表時から熱い視線を集めてきた『プラダを着た悪魔2』(公開中)。ファッション業界のハードなお仕事を描くこの作品といえば、上司ミランダ(メリル・ストリープ)の厳しい要求に応えようとするアンディ(アン・ハサウェイ)の奮闘ぶりはもちろん、スクリーンを彩る華やかな服装も人気を集めた要因の一つ。今回は、思わず見惚れてしまうハイブランドのファッションの数々を写真と共に振り返っていきたい。
総額1億円以上かかった『プラダを着た悪魔』のファッション
ローレン・ワイズバーガーの同名小説を、デヴィッド・フランケル監督が映画化した『プラダを着た悪魔』(06)。ジャーナリストを志しニューヨークにやって来たアンディは、世界的なファッション誌「ランウェイ」の編集部に配属され、絶大な影響力を誇るミランダの第2アシスタントとして業界に足を踏み入れることに。
文芸誌志望でファッションにいっさい興味のないアンディだったが、悪魔のような上司ミランダの厳しい要求に耐える日々を過ごしていくうちに、仕事にやりがいを見いだし、ファッションのおもしろさに目覚めていく。
多くのファッションデザイナーたちから服を借り入れたにもかかわらず、衣装にかかった総額は100万ドル以上(!)、映画史上最も衣装費用のかかった作品といわれる本作の衣装を手掛けたのが、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で名を上げたパトリシア・フィールドだ。
映画版『セックス・アンド・ザ・シティ』(08)では主要キャスト4人だけで300着以上の衣装を用意。斬新かつゴージャスな装いで、感度の高いキャラクターたちの人物像の掘り下げに一役買うなど、役柄に信憑性をもたらすことに定評がある。
『プラダを着た悪魔』でも、華やかなスタイリングで手腕を発揮。そのなかでもとりわけゴージャスで目を引くのがミランダのファッションだ。“プラダを着た”というタイトル通り、パーティードレスはプラダ(PRADA)で決めているが、おもに彼女が着用しているのが、80年代、90年代のダナ キャラン(DONNA KARAN)のヴィンテージ。
体にフィットしたボディコンシャスなデザインで80年代に一世を風靡したダナ キャランのファッションは、ボディラインの美しさを際立てつつも動きやすく、ファッション界でバリバリ働くミランダの人物像にマッチ。そこにエルメス(HERMÈS)といった最高級のハイブランドをプラスし、業界の大物たる貫禄をもたらしている。
一方のアンディの衣装はファッション誌の編集部員としてダサダサからの変貌を遂げるため、ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)に見繕ってもらったニーハイブーツルックをはじめ、アイテムはシャネル(CHANEL)を中心に構成。アンと会った際にフィールドが「シャネルガールだと思った」ことが理由だとか。
またカジュアルなシーンではミュウミュウ(Miu Miu)を着用。ミュウミュウはプラダの創業者、マリオ・プラダの孫であるミウッチャ・プラダが1993年に立ち上げた姉妹ブランドで、ミランダとアンディの師弟関係を象徴しているとも言えるだろう。
