「遊馬よりも野明寄り」戸谷菊之介が語る、『機動警察パトレイバー EZY』特車二課の新しい個性
「ぜひ『EZY』をきっかけに、シリーズ全体と繋がっているところも追ってみてほしい」
声を吹き込むことで、作品として出来上がっていった『EZY』。第1章として上映される3つの物語についてはどんな印象を持っているのだろうか?
「かなりいろんな角度から新しい第二小隊を見せてくださっているという印象ですね。第1話では、第二小隊の概要というか『彼らは普段、こんな仕事をしていますよ』というのを見せてくれます。第2話はその裏側、出動するような事件が起こらないなかで普段の“待機中”はなにをしているのかというお話で。第3話は、お仕事に絡んだエピソードですね。中身で言うと、演出面がかなり“パトレイバーらしい”雰囲気を感じる仕上がりになっていました。物語のメインになっている会話があって、その奥で別の会話が雑談みたいに繰り広げられているなと思うと、その手前側の芝居と奥側の芝居がちょっとリンクしている。そういうところに惹かれました。第1話だと、桔平と柳井の会話とその後ろにいるカップルがしている会話がダブって見える。そうした演出的な部分がおもしろかったですね」。
そして、「パトレイバー」と言えば、見せ場となるメカアクションも欠かせない。メカ好きである戸谷の視点から、本作で描かれるお気に入りのメカアクションシーンについても聞いた。
「レイバーのアクションは第1話からすばらしくて、実際の吉祥寺の町並みの中でどう対処するかというやり取りがまず見どころだと思います!出渕さんに聞いたんですが、今回のイングラムはCGで表現しているので、動きもものすごくよくて。新しい装備も出てきたりするので、そうした広がりのある描かれ方は、メカ好きやガジェット好きとしてはたまらないですね。僕が気に入っている第2話は、みんなで日誌を紡いでいく話なんですが、展開はくだらないのにキャラクターの性格がよく見えて、さらにはイングラムの格好よさも見せてくれるので、メカ好きも楽しめるお話になっています」。
ついに新たなスタートを切ることになる、「パトレイバー」。最後に、『EZY』が本格的に動きだすことに向けた意気込みを語ってもらった。
「この『EZY』は、昔から『パトレイバー』のシリーズを観てくださった方にもきっと受け入れていただけるような、“パトレイバー風味満載”の作品になっております。過去のシリーズを知っていたら確実に笑みがこぼれるシーンや登場人物もおりますので、昔からのファンの方はぜひ劇場で『ニヤッ』っとしに来ていただければと思います。また、この作品から初めて観る方々は、『EZY』をきっかけに、過去のシリーズや映画を観ていただくことに繋がればうれしいです。『パトレイバー』は色褪せない作品なので、ぜひこの作品をきっかけに、シリーズ全体と繋がっているところも追ってみてほしいです」。
取材・文/石井誠

