人生の喜びが弾けるトム・ヒドルストンのダンスシーン!『サンキュー、チャック』スペシャル映像

人生の喜びが弾けるトム・ヒドルストンのダンスシーン!『サンキュー、チャック』スペシャル映像


圧巻のダンスシーンをまとめたスペシャル映像の公開にあわせて、トム・ヒドルストンのオフィシャルインタビューが到着した。ダンスに込めた思いからキャストとの共演エピソードまで熱く語られている。

――チャックの⼼情を表すようなダンスシーンが印象的でした。ダンスに込めた想いはなんですか?

「1番重要だと思っていたのは、あの瞬間におけるチャックの『両⾯性』を表現することです。チャックは周りから⾒れば、ビジネスマンらしいスーツを着て、バッグを持って仕事に向かっている、なにか特別なことがないような、ただの中年の柔和な男性会計⼠のように⾒えると思います。でも、ある何気ない午後に、ストリートパフォーマンスをしているドラマーの横を通る時、彼が⼦どもの頃に持っていたもの、つまり、ダンスがほんとに好きだった頃の⾃由とエネルギーを思い出すんです。バッグを置いていきなり、爆発的に踊り始める。あの瞬間に彼の“⽣きる⼒”が爆発するんです。そして、その⾃由はもしかしたら、⼦どもの頃よりもはるかに超えたエネルギーや⾃由、⽣命⼒といったものを持って踊っていたと思います。彼の魂や、魂の深みというものが、⾝にまとったスーツからあふれだし爆発的に表現される。それは喜びにあふれていて、ドラマーや⼀緒に踊るダンサー、周りで⾒ている観衆にもそのエネルギーが伝播して、『魔法の瞬間』が起きます。外⾒はある種平凡で静かだけれど、内⾯は⾃由で、炎とその命と、そして喜びにあふれていなければいけなかったんです。そんな『両⾯性』を特に意識しました」

――マンディ・ムーアとアナリース・バッソ、ドラムのテイラー・ゴードンとのタッグはいかがでしたか?印象的なエピソードがあったら教えてください。

「素晴らしいシークエンスですよね。マンディは本当にもの凄く腕のいい振り付け師で、彼⼥がダンスシーンの振り付けをしてくれたんです。僕はマンディとロンドンで集合して、アナリースとテイラーがロスの⽅で準備していたのですが、離れて練習をするのには限界があって、やっぱり⼀緒に同じ空間でやらなければいけなかったんです。当時、僕は⽗になったばっかりで、マンディやアナリースたちみんなが1週間、ロンドンに来てくれたんです。そして、ダンスシーンを作るために、ロンドンのスタジオで1週間リハをやりました。9⽉の⽉曜⽇の朝でした。夏季休暇がちょうど終わった時期で、⼦どもたちは学校に戻って、みんな仕事に戻っていくなか、アナリースと私はそのダンスのスタジオで、朝の9時に空を⾶んでるような感じだったんです。窓の外には、通勤してる⼈たちや、ロンドンのバスとかが⾒えて『僕たちの⼈⽣はこの⼈たちと全然違うんだ』って感じました。バスに乗ってる⼈たちからはダンススタジオが⾒えるらしくて、あの⼈たちなにやってんのかなって思われたと思うけど、本当に楽しかったですね。でも、挑戦でもありました。いろんなダンスが組み合わされていて、サルサもあるし、サンバもあるし、ポルカ、ボサノヴァもあって、ジーン・ケリーや、アステア、ロジャーズ、マイケルジャクソンたちのステップのオマージュもありました。4⽇間撮影して、38テイク、途中からはできないので最初から最後まで全部やりました。監督がずっとカメラを動かしていて、ダンスを撮影する時に、昔のミュージカルみたいなカメラワークで撮ろうとしていて、それで時には私たちの周りをカメラが踊るように動いたり、あるいは間に⼊ってきたり、⼀緒に僕らと踊っているような感じで、8⽉のアラバマの暑いなか、4⽇間ずっと頭からお尻までのテイクを撮りました。そして、スタッフがお昼へ⾏っても、⾷べてしまうとお腹いっぱいで踊れないので、アナリースと僕は⾷べる⾷欲も全くなくて。アナリースは⾜を氷のバケツに突っ込んで、僕は⼀⽣懸命背中を伸ばしていました。そして2⼈で⽬が合って『なんかほんとにダンサーみたいだな』って思ったことを覚えています」

――少年時代を演じたベンジャミン・パジャックのダンスを⾒て、どう感じましたか?彼は⼿の動きから顔の使い⽅までトムのダンスを取り⼊れたと話しています。

「ベンジャミンはほんとにすごい才能ですよね。圧倒されました。オープンで、正直で、勇気があって、⾃由で。とにかく彼のもって恵まれた天性の才能を、とてもオープンな⼼と好奇⼼を持って表現する本当に⽣き⽣きとした男の⼦で、パフォーマンスも本当に秀逸でしたね。そして僕をほんとに⾒てたんだなって思いました。“チャック”としてのパフォーマンスが繋がっていくので、僕の動きを、僕⾃⾝全く意識してないところまで彼は模倣してくれたんです。ダンスのなかで僕がやったちょっとした動きを⾃分のパフォーマンスに持ち込んでいて、若いチャックと⼤⼈のチャックを組み合わせてくれて、成熟した1⼈の職⼈技だという⾵に思いました。あんなに若いのに、本当にスマートでそしてすごく才能がある。本当に美しいパフォーマンスでした」


文/平尾嘉浩

作品情報へ

関連作品