歴代最高人数はコメディ界のレジェンドによる1人◯役!?演技派の証とも言える“1人多役”に挑んだ俳優たち
マイケル・マイヤーズ…『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』(02)
そんな1人4役に挑んだのが、「007」シリーズを下ネタ満載でコミカルにパロった「オースティン・パワーズ」シリーズの3作目『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』のマイケル・マイヤーズだ。
マイヤーズは、主人公のスパイ、オースティン・パワーズに加え、1作目からの宿敵Dr.イーブル、2作目『オースティン・パワーズ デラックス』(99)から登場したファット・バスタード、そして3作目のヴィラン・ゴールドメンバーを演じており、それぞれカリカチュアされた演技で笑いを誘った。
トム・ハンクス、ハル・ベリーほか…『クラウド アトラス』(12)
ラナ&アンディのウォシャウスキー姉弟とトム・ティクヴァが共同監督を務めた『クラウド アトラス』は、19世紀から文明崩壊後の未来まで、異なる時代の6つの物語を並行しながら描くオムニバス形式。それぞれの物語がつながり合っているため、同じ役者が1人何役も演じている。
主演に名を連ねるトム・ハンクスはすべての物語に出演しており、平和を望む羊飼いをはじめ、金にめざとい医師や下品で暴力的な作家までイメージを裏切る脇役も含め、全部で6役を演じ分け。特殊メイクの力はもちろんあるが、キャラクターごとに異なるオーラを放ち、実力を遺憾なく発揮している。
そんなハンクスだけでなく、ほかのキャストも多役をこなしており、ハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ヒュー・グラントが6役にチャレンジ。さらにジム・ブロードベント、ベン・ウィショー(5役)、キース・デヴィッド、スーザン・サランドン(4役)、ペ・ドゥナ(3役)など、錚々たるキャストが多彩な演技を披露。複数役を演じるキャストを合計すると18人73役(筆者調べ)にも及んでおり、誰がどのキャラを演じていたかが明かされるエンドクレジットも楽しい1作だ。
アレックス・ギネス…『カインド・ハート』(49)
さらに人数が増え、1人8役をこなしたのが、『カインド・ハート』のアレックス・ギネスだ。本作は、駆け落ちを理由に公爵家から外された母の復讐、そして女系で相続できる公爵の地位を得るため、親戚の一族を根絶やしにしていく男の殺人を描くコメディ。
ギネスは、殺されるバスコイン家の8人を1人で演じており、公爵や牧師、銀行家の親子、婦人参政権運動家の女性までを嬉々として演じ、さすが名優といった存在感を見せつけている。
