「銀魂」原作ファンこそ必見!感動も笑いもすべてパワーアップしてさらに“熱く”なった新劇場版をレビュー

「銀魂」原作ファンこそ必見!感動も笑いもすべてパワーアップしてさらに“熱く”なった新劇場版をレビュー

シリーズ世界累計発行部数7,300万部(デジタル版含む)を突破する「銀魂」最新作となる、アニメ映画『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』(公開中)。「銀魂」史上最も“熱く”泣ける物語として有名な「吉原炎上篇」を原作に、すべてがパワーアップして「大炎上」の名にふさわしい仕上がりとなった。

【画像を見る】原作屈指の人気エピソード「吉原炎上篇」がスケールアップしてスクリーンへ!
【画像を見る】原作屈指の人気エピソード「吉原炎上篇」がスケールアップしてスクリーンへ![c]空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

舞台は、宇宙から来た異星人“天人”と地球人が共存する江戸。かぶき町でなんでも屋「万事屋銀ちゃん」を営む、かつて「白夜叉」の二つ名で恐れられた伝説の攘夷志士、坂田銀時(声:杉田智和)、銀時を敬愛し彼のもとで働く少年、志村新八(声:阪口大助)、宇宙最強の戦闘種族と言われる「夜兎族」の少女、神楽(声:釘宮理恵)。この3人を中心に、ギャグあり感動ありバトルありで「銀魂」の物語は繰り広げられていく。そのなかでも「吉原炎上篇」は、孤児の少年、晴太(声:三瓶由布子)と出会った銀時たちが、遊郭「吉原桃源郷」に捕らわれた晴太の母親である吉原一の花魁、日輪(声:井上喜久子)を解放するため立ち上がってかぶき町の暗部に斬り込んでいく、原作屈指の人気を誇る名エピソードだ。

法の力が及ばない地下の巨大な遊郭都市、吉原桃源郷。そこで暮らす花魁たちは、夜王こと鳳仙(声:銀河万丈)の支配下にあった。夜兎族のなかでも圧倒的な力を誇る鳳仙は、吉原の利権を掌握し、巨万の富と権力を独占している。ある日、銀時はすれ違った少年、晴太に財布をスられてしまう。理由を聞くと、生き別れた母を探す彼は吉原桃源郷で絶大な人気を誇る日輪を母親だと信じており、彼女に会うための金を工面したいのだという。“一目でいいから母親に会いたい”という晴太のささやかな願いを叶えようと銀時は仲間と共に立ち上がるのだが…。

仲間のために立ち上がり続ける銀時たちの姿が胸を“熱く”する!

まず胸を打たれるのは、金のためではなく晴太の気持ちに応えようとする銀時たちの心意気だ。いつもは金にうるさい銀時だが、泣いている人がいれば黙って立ち上がるのが漢というもの。ギャグ満載の展開のなかで見せる、銀時たちの熱い魂には心が揺さぶられる思いだ。日輪解放に向けて動く銀時たちの前には、女性だけで構成される、吉原を守護する自警団「百華」の頭領、月詠(声:甲斐田裕子)や、神楽の兄である神威(声:日野聡)とその部下たちといった様々な強敵が次々と立ちはだかるのだが、それぞれの場所で繰り広げられるバトルは手に汗握る。

なかでも神楽と神威の部下である阿伏兎(声:大塚芳忠)による夜兎族同士の対決は圧巻で、神楽が真の力に目覚めるシーンは血の性を感じて興奮が収まらなくなる。さらに吉原を牛耳る鳳仙と銀時による最終バトルもまた、実にドキドキハラハラさせられスクリーンから目が離せない。鳳仙は夜兎族のなかでも最強と呼ばれるだけあってさすがの強さ。そんな鳳仙によって何度も倒されながら、それでもまた立ち上がる銀時の姿には感動すら覚えるだろう。銀時の脳裏に浮かぶ仲間たちが頑張る姿、銀時を鼓舞するライバルたちの言葉。木刀を手に再び立ち上がった時の決め台詞とキメ顔は、男でも惚れてしまうほどのカッコよさ!

そして晴太と日輪の関係性や、日輪の胸の内に秘められていた真実を知った時、どうしようもないほどのせつなさと悲しみが襲ってくる。さらに日輪が鳳仙にかける言葉で、大人の物語も重なってくる。まるでジェットコースターに乗った時のように、感情がぐちゃぐちゃにかき乱されてしまうこと間違いなしだ。

生き別れの母を探す少年、晴太の願いを叶えるため、銀時たちは壮絶な戦いに身を投じていく
生き別れの母を探す少年、晴太の願いを叶えるため、銀時たちは壮絶な戦いに身を投じていく[c]空知英秋/劇場版銀魂製作委員会


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