『禍禍女』ゆりやんレトリィバァ監督と南沙良が撮影を通して築いた絆「一緒にいいものを作りたいという想いで臨んだ、転機にもなった作品」
「映画はチームで作るものだけど、監督はある意味孤独」(ゆりやん監督)
――ゆりやんさんが今回初めて監督されて、いちばん大変だったこと、いちばん苦しかったことは何ですか?
ゆりやん監督「自分はなにをやりたいのか?なにが好きなのか?それを自分に問いかけて判断することが意外に難しかったです。例えば現場で私が『これをやりたいです』と言って『それならこれとこれができますが、どうします?』って聞かれたら、自分が本当にやりたいのはどっち?ということを瞬時に決断しないといけない。『よ~い、スタート!』『カット、OK』って言うときも、いまの芝居もすばらしいんだけど、OKを出したらもう二度と撮れないので、OKにするか否かの決断に悩みました。それは初めてのことでしたね。映画はチームで作るものですけど、監督はある意味孤独で、『どうします、監督?監督が決めないと次に進めませんよ。時間ないですよ!』みたいなことを言われたときは本当に苦しくて。すばらしい体験でしたけど、そのときだけは大変でした。
――南さんは完成した本作を観て、どう思われました?
南「まだ客観的には観られないですけど、観ちゃいました。目が離せなかったですね。一種のトラウマです(笑)」
ゆりやん監督「自分が出ていないところがどんな感じになっているのか知らなかったものね」
南「そうなんですよ!ウワ~って目を背けたくなるところもたくさんあって、トイレも行けなかったです(笑)」
ゆりやん監督「え~、本当に?(笑)」
――ちなみに、おふたりがいちばん好きな、いちばん怖かったホラー映画は?
ゆりやん監督「『学校の怪談』です。1995年の第1作ですけど、5歳か4歳の私は口裂け女が『私って綺麗?』っ言ったときに『キャー!』ってお母さんの膝に顔を埋めたのを覚えていて。それが初めて映画館で観たホラー映画ですけど、いちばん覚えていますね」
――南さんは?サメ映画が好きというのは知っていますけど……(笑)。
ゆりやん監督「えっ、サメ映画?私も好きなんですよ」
南「本当ですか?」
ゆりやん監督「はい、サメ映画は好き!」
南「私は『シャークネード』が大好きなんです」
ゆりやん監督「もしかして、サメが飛ぶやつ?」
南「あっ、そうです、そうです。竜巻に乗ってくるやつ(笑)。それはずっと変わらないけれど、ホラー映画はあまり観てなくて。幼いころに観たホラー映画があまりにも衝撃的で、少しトラウマになってしまったから、それ以来ホラー映画をあまり観られなくなっちゃったんです。その作品はすごく印象に残っています」
――最後にこれから本作を観る人たちに向けて、メッセージをぶちかましてください。
南「『禍禍女』は、ゆりやんさんと一緒に“いいものを作りたい”という強い想いで臨んだ、私の転機にもなった作品です。早苗がすごく狂気的ではあるけれど、演じながら彼女がどんどん愛おしくなってきたので、そういったところも皆さんに伝わったらうれしいけれど、とにかく楽しんでいただけたらと思います」
ゆりやん監督「映画『禍禍女』は恋愛の辛い気持ちや悔しい気持ち、腹立たしい気持ちをすべて吹き飛ばす恋愛成就ムービーです。好きな方と観ていただいたらその方とつきあえるようになるし、嫌な思いをされた人も次は絶対にすばらしい方と出会える幸福ムービーでもあるので、絶対に観てください。そして観てくれた男性は、告白してくれた人に必ずOKを出してください!」
取材・文/イソガイマサト

