アン・ハサウェイ、映画デビュー25周年の2026年は『プラダ2』『オデュッセイア』など大作続々!華麗なるキャリアをプレイバック

コラム

アン・ハサウェイ、映画デビュー25周年の2026年は『プラダ2』『オデュッセイア』など大作続々!華麗なるキャリアをプレイバック

体当たりの役作りでオスカーも受賞!演技派としての覚醒

コメディを主戦場にキャリアを築くと同時に、『ブロークバック・マウンテン』(05)といったドラマ作品にも出演し、幅のある芝居ができる“演技派”であることも示してきたハサウェイ。

アイドル的イメージを払拭し、演技派としての第一歩となった『レイチェルの結婚』
アイドル的イメージを払拭し、演技派としての第一歩となった『レイチェルの結婚』[c]Sony Pictures Classics/Courtesy Everett Collection

2008年に主演したジョナサン・デミ監督作『レイチェルの結婚』では、ドラッグ中毒のリハビリ施設への入退院を10年間繰り返しているキムを演じ、姉レイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式のため実家に帰ってきたものの、些細な言動から人生最良の日をぶち壊しかけてしまう危うさや、暗い過去に苦しみながらも愛情を求めもがく女性のせつなる心情を表現。第81回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたほか、クリティクス・チョイス・アワードをはじめ数々の映画批評家賞に輝くなど、転機の一作となった。

『ラブ&ドラッグ』では病魔に犯される女性を好演
『ラブ&ドラッグ』では病魔に犯される女性を好演TM and [c]Copyright Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved./Courtesy Everett Collection

その後、ジェイク・ギレンホールと共演したロマコメ『ラブ&ドラッグ』(10)では若年性パーキンソン病を患う女性を演じ、ゴールデン・グローブ賞ノミネートやワシントンD.C.映画批評家協会賞を受賞するなど演技力に磨きをかけ、これらを経てついにオスカーを手にしたのが『レ・ミゼラブル』(12)だ。

ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作とするミュージカルを映画化した本作では、結核で命を落とすファンティーヌを演じるにあたり、体重を約11kgも減量。また貧困のため自らの髪や歯を売る女性の悲惨な暮らしぶりをリアルに表現するため、坊主頭に。魂の役作りはもちろん、演技力や歌唱力も高く評価され、第85回アカデミー賞の助演女優賞ほか、英国アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合賞などを総なめにした。

ドラマシリーズは、デビュー作「ゲット・リアル」以来、それほど出演数は多くないが、クリティクス・チョイス・テレビジョン・アワードで映画/ミニシリーズ部門最優秀女優賞にノミネートされた「モダンラブ シーズン1」をはじめ「Solos 〜ひとりひとりの回想録〜」「WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~」などで印象深い演技を残している。

ドラマ「モダン・ラブ シーズン1」では、ある問題を抱える女性を鮮やかに演じて演技力の高さを見せつけた
ドラマ「モダン・ラブ シーズン1」では、ある問題を抱える女性を鮮やかに演じて演技力の高さを見せつけたPrime Videoにて独占配信中

『オデュッセイア』も待機中!ノーラン監督作にも多数出演

人気キャラのキャットウーマンを魅力的に演じた『ダークナイト ライジング』
人気キャラのキャットウーマンを魅力的に演じた『ダークナイト ライジング』[c]Warner Bros./courtesy Everett Collection

大作にも多く名を連ねており、特に『オデュッセイア』が控えるノーラン監督作には複数にわたって出演。ノーラン版バットマン三部作の最後を飾った『ダークナイト ライジング』(12)では、人気キャラクターの“キャットウーマン”ことセリーナ・カイルに抜擢され、黒革のセクシーなコスチュームに身を包み、強さと妖艶さと哀愁を漂わせたキャラクター像を浮かび上がらせた。

『インターステラー』では情に翻弄される科学者という人間らしいキャラクターを演じた
『インターステラー』では情に翻弄される科学者という人間らしいキャラクターを演じた[c]Paramount Pictures/courtesy Everett Collection

食料危機で滅亡間近の人類が、新たな居住可能惑星を探索する姿を描いた『インターステラー』(14)では、主人公クーパー(マシュー・マコノヒー)と共に計画を遂行する宇宙飛行士ブランド博士役で出演。科学者らしい冷静さを持ちながらも、愛の力を信じる情熱的な側面を持つ複雑なキャラクターとして物語を盛り上げた。

そして『オデュッセイア』では、マット・デイモン扮する主人公オデュッセウスの妻であり、絶世の美女として知られるペネロペを演じるとのこと。どんな美しい姿を見せてくれるのか楽しみだ。

嫌われキャラを逆手に取った強メンタルを発揮!

世界中の“嫌われ者”となる女性を生き生きと演じた『シンクロナイズドモンスター』
世界中の“嫌われ者”となる女性を生き生きと演じた『シンクロナイズドモンスター』[c] Neon /Courtesy Everett Collection

またハサウェイといえば、完璧すぎるゆえの有名税なのか“ハサヘイターズ”という言葉がSNSで生まれるなど、なぜか一時は“嫌われ者”のイメージに苦しめられたが、そんなネガティブな要素でさえも作品に活かしてきた。例えば、製作総指揮も務めたSFコメディ『シンクロナイズドモンスター』(16)では、無職で酒浸りのダメダメ女性のグロリアが、韓国に現れた巨大怪獣となぜかシンクロしてしまい、世界から嫌われるという、自身の状況とも重なる世間からの理不尽な批判をセルフパロディ的に表現。

『オーシャンズ8』では、自らをパロディしたかのような女優役に扮した
『オーシャンズ8』では、自らをパロディしたかのような女優役に扮した[c] Warner Bros. Pictures /courtesy Everett Collection

さらに女性怪盗チームの活躍を描く『オーシャンズ8』(18)では女優のダフネを演じるにあたり、「なにもかもが、芝居がかっている」という自身に寄せられた声をパロディにしたかのようなナルシストな人物として表現し、女優としての器の大きさを見せた。

『Mother Mary』など待機作がびっしりと控えているハサウェイ
『Mother Mary』など待機作がびっしりと控えているハサウェイ[c] A24 / Courtesy Everett Collection


2026年は、『プラダを着た悪魔2』『オデュッセイア』のほかにも、『グリーン・ナイト』(21)のデヴィッド・ロウリー監督が手掛け、ハサウェイが“伝説的ポップスター”を演じるA24作品『Mother Mary』や、『アンダー・ザ・シルバーレイク』(18)のデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の新作『Flowervale Street』など、鬼才たちが手掛ける新作も待機中。このタイミングでアン・ハサウェイの過去作を楽しんでみてはいかがだろうか?

文/サンクレイオ翼

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