2025年で最も話題になった映画『国宝』、アカデミー賞ノミネート入りの可能性は?トム・クルーズの応援も追い風に!
このところ毎年のように、米アカデミー賞で日本映画の受賞やノミネートのニュースが話題になる。来年3月に控える第98回アカデミー賞に、またも日本の作品がノミネートされるのだろうか。その意味で多くの人が注目しているのが『国宝』(公開中)だ。実写日本映画の興収記録を作り、国内の映画賞でも受賞が続いている同作に、さらなる栄誉の期待がかかる。
アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストに入った『国宝』
『国宝』が、アカデミー賞の国際長編部門の“日本代表”に選ばれた。11月21日(現地時間、以下同様)に、まず選考資格を満たす86本に入り、12月16日には、次の段階であるショートリスト15本というハードルもクリアした。この15本のなかから、アカデミー会員の投票によって、来年1月22日(木)にノミネート5作が決定する。つまり、『国宝』は現時点で1/3の確率で、国際長編部門へのノミネート、つまり授賞式への出席の可能性を持つわけだ。
アカデミー賞国際長編映画賞(旧名:外国語映画賞)は、これまで日本映画では2021年度の『ドライブ・マイ・カー』、2008年度の『おくりびと』が受賞。かつて「名誉賞」扱いだった時期に受賞した『羅生門』(50)、『地獄門』(53)、『宮本武蔵』(54)を入れると計5本が栄誉に輝いた。ノミネートのみでも過去に11本あり、2023年度の『PERFECT DAYS』が記憶に新しい。日本国内でこれだけ話題となった『国宝』が、これらの作品に並び、ノミネートされることに期待が高まる。
トム・クルーズも『国宝』を応援!
アカデミー賞の選考は、単純に作品の「良し悪し」で決まるものではない。いかにして投票者に認知させ、作品を観てもらえるか。そのために各配給会社は数々のキャンペーンも展開していく。『国宝』の北米配給を手掛けるGKIDSは、今年2月に日本の東宝の子会社となった配給会社で、2年前には宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』(23)をアカデミー賞長編アニメーション賞受賞に導いた実績がある。GKIDSにとって実写作品の配給は初めてとはいえ、キャンペーンのノウハウは持っているのだ。
11月には、李相日監督や主演の吉沢亮がロサンゼルスやニューヨークでの上映に登壇。12月12日には、あのトム・クルーズが主催し、ロサンゼルスで『国宝』の上映会が行われたことは、日本のメディアにも大きく取り上げられた。日本だけでなく、アメリカの有力メディア、Deadlineなども「トムが『国宝』を観て、すぐに応援すると決めた」と上映会のニュースを伝えており、クルーズのハリウッドでの影響力を実感させる。その直後に、国際長編のショートリスト15本に『国宝』が選ばれたのである。
