「アバター」で14歳の少女を演じたシガーニー・ウィーバー、次になりたいのは日本の巨匠監督?

「アバター」で14歳の少女を演じたシガーニー・ウィーバー、次になりたいのは日本の巨匠監督?

「ネイティリが果たしてどんな選択をするか?皆さんに楽しみにして欲しいです」(ゾーイ・サルダナ)

続いて、シリーズを追うごとに、ますます強さを見せつけるネイティリを演じるゾーイ。最新作が「ダーク」と言われている理由についての見解を教えてくれた。

最愛の息子を失った悲しみに打ちひしがれるネイティリ。彼女が選ぶ道とは?
最愛の息子を失った悲しみに打ちひしがれるネイティリ。彼女が選ぶ道とは?[c] 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

――シリーズも3作目です。しかもこれまでの2本は大ヒットを記録しています。「アバター」が世界中に愛される理由をあなたはどう分析しますか。

「共感できるストーリー、そして美しいビジュアルだと思います。それに、これはオリジナルのストーリーで、誰も聞いたことも見たこともない。ステキなサプライズに満ちていますからね。しかも、突き詰めると『アバター』は私たち人間の物語です。暴力が答えにならないことを教えてくれるだけではなく、母なる地球に生きる以上、地球を大切にしなければいけないことも教えてくれます。大切なテーマがたくさん含まれているからこそ、世界中の方が共感してくださるんだと思っています。私はそんなサーガの一部になれたことを心から光栄だと感じているんです」

――あなた自身、本作に出演して変わった部分はあるんですか?

「あります。それも大きく変わりました。『アバター』以前の私は自然に対してあまり気遣いしていませんでした。母なる大地は私たちに無償の愛を注いでくれると思っていたくらいですから。でも、『アバター』以降の私は、自然が“母”と呼ばれる理由がわかるようになったし、その美しさにも気づいたんです。いまでは資源の無駄使いや乱用、自然のバランスが狂う様子を目にすると、とても不安になってしまいます。いまは地球のことが心配で仕方ないんです」

第97回アカデミー賞では、『エミリア・ペレス』(24)で助演女優賞に輝いたゾーイ・サルダナ
第97回アカデミー賞では、『エミリア・ペレス』(24)で助演女優賞に輝いたゾーイ・サルダナ[c] 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

――それはすばらしい変化ですね。

「そういうことに意識を持ち、耳を傾けることができるようにしてくれたのが『アバター』シリーズです。皆さんと気候変動について会話し、世界にそのメッセージを拡げる“器”に私もなれると思っています」

――第3作は「ダーク」とも言われていますが、いかがでしょう?

「物語の始まりは、長男が亡くなった悲しみからまだ抜け出せていないサリー一家の姿からなので、そういう暗さは確かにあります。また、ネイティリだけではなく多くのキャラクターの心の底に秘めていた闇が引きずり出されてしまうんです。だから“ダーク”という言葉は正しいと思いますね。ネイティリは、自分の心を“怒り”に完全に支配させるかどうかという選択を迫られます。怒りを抱えたまま生き続けることは心が死んだも同然です。それは破滅にしかつながりません。愛する人たちのことを再び思い出し、自分を赦し、生き残った子どもたちのためにもスカイ・ピープルさえ赦さなければいけないんですが…。果たしてどんな選択をするか?皆さんに楽しみにして欲しいですね」

――子どもたちを演じている若い俳優たちが、現場の母親はあなただったと言っていますね。

「みんな本当に大きくなって…それを考えると感極まってしまうんですよ。(スパイダー役の)ジャック(・チャンピオン)なんて最初は私より背が低かったのに、いまや182cmもあるんですから!サリー一家の子どもたちと一緒にいると、私の母性本能が全開してしまいます(笑)」


【写真を見る】年の差29歳のシガーニー・ウィーバー&ゾーイ・サルダナ
【写真を見る】年の差29歳のシガーニー・ウィーバー&ゾーイ・サルダナ[c] 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

――キリは大先輩のシガーニー・ウィーバーが演じていますね。

「シガーニーは私が永遠に尊敬し続ける俳優のひとりです。いまでも彼女の前では緊張して気絶しないためにも、冷静に振舞うよう心掛けているんです。シガーニーと共演できるのは本当に最高です。私は彼女から多くのことを学ばせてもらいましたから。そんなシガーニーの母親が私って、この映画だからこそですよね(笑)。とてもすてきだなって思っているんですよ」

――あなたは『エミリア・ペレス』(24)でアカデミー賞助演女優賞を獲得しました。このプライズは演技に影響を与えましたか。

「いえ、そういうことはまったくありません。私はどの仕事においてもアプローチを変えることはないんです。準備段階であっても自分の120%を出し尽くしています。結局、そういうことでしか、自分が演じるキャラクターたちの心と体のなかに入り込めないからです。そのためには情熱と献身が必要なんです」

取材・文/渡辺麻紀

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