事件は“取調室”で起きている!言葉を武器に真実に迫る「緊急取調室」12年の軌跡をプレイバック

コラム

事件は“取調室”で起きている!言葉を武器に真実に迫る「緊急取調室」12年の軌跡をプレイバック

特別取調室を舞台に、専門チーム「緊急事案対応取調班(通称:キントリ)」メンバーの活躍を描くドラマ「緊急取調室」。密室で行われるキントリメンバーと被疑者たちによる駆け引きや心理戦が話題を呼び、これまでに5シリーズが作られた人気作として不動の地位を確立した。そんな本シリーズのフィナーレとなる『劇場版「緊急取調室 THE FINAL」』が、12月26日についに封切りに。本稿では、シリーズ12年の集大成となる劇場版の公開にあわせ、刑事ドラマの新章を開いた同作の魅力を改めて振り返っていく。

取調室の可視化を目的とした新チーム“キントリ”

【写真を見る】天海祐希演じる叩き上げの刑事、真壁有希子
【写真を見る】天海祐希演じる叩き上げの刑事、真壁有希子[c]2025 劇場版「緊急取調室 THE FINAL」製作委員会

「緊急取調室」の第1シーズンが放送されたのは2014年1月クール。12年も続くシリーズの幕開けとなる第1話はバス立てこもり現場から始まる。SIT(特殊犯捜査係)主任の真壁有希子(天海祐希)は、説得中に犯人が狙撃された騒動の責任をとり、新設された取調専門チーム、緊急事案対応取調班に配属されることとなる。

“取調べ”の目的とは、被疑者の自白や参考人の供述を得ることで、立件するかどうかの判断につなげること。しかし、密室である取調室では、たびたび発生する過剰な取調べによる冤罪事件が相次ぎ、自白偏重の取調べに対する世間の風当たりが強くなっていた。そんな事態に対処するべく、可視化設備の整った特別取調室で厄介な凶悪犯たちを落とすために結成されたのがキントリだった。

シーズンを重ねるごとに拡大していく“キントリファミリー”

キントリのレギュラーメンバーは、12年の歴史のなかでマイナーチェンジを繰り返してきた。有希子と、小石川春夫(小日向文世)、菱本進(でんでん)、彼らを束ねる管理官の梶山勝利(田中哲司)はシリーズを通して出演。発足メンバーの中田善次郎(大杉漣)は「緊急取調室 SECOND SEASON」をもって退職し、「緊急取調室 3rd SEASON」からは塚地武雅演じる画像解析のエキスパート、玉垣松夫が後任として加入した。

「緊急取調室 4th SEASON」をもって解散したキントリだったが、2022年の新春ドラマスペシャル「緊急取調室 特別招集2022~8億円のお年玉~」で副総監の磐城(大倉孝二)に招集されて再集結。運転免許試験場に異動した菱本と警察学校の教官になった小石川に代わり、捜査第一課から生駒亜美(比嘉愛未)と酒井寅三(野間口徹)が加わった。2025年10月より放送が始まった「緊急取調室 5th SEASON」では臨時運用という形で再び菱本と小石川が復帰している。

キントリに協力する捜査第一課一係の刑事、監物大二郎(鈴木浩介)と渡辺鉄次(速水もこみち)からなる“もつなべ”コンビは、キントリの準レギュラーといえる存在だ。「パシリじゃない」とぼやきながらもキントリメンバーの捜査に協力し、現場百遍の執念で被疑者を検挙する。そこに、中田の息子である山上善春(工藤阿須加)も加わるなど、シーズンを重ねるごとに“キントリファミリー”は拡大している。

取調室で様々な凶悪犯と心理戦を繰り広げるキントリメンバーたち
取調室で様々な凶悪犯と心理戦を繰り広げるキントリメンバーたち[c]2025 劇場版「緊急取調室 THE FINAL」製作委員会


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