『ナイトフラワー』北川景子&森田望智が互いに受けた“衝撃”とは?「きれいすぎる…」「普段の森田さんではない」
「役作りについて、これまでは内面からアプローチすることが多かったが、外側から心に影響することもあると知った」(森田)
――森田さんが北川さんの変貌に驚いたのと同様に、多摩恵になった森田さんの変貌にも驚きませんでしたか?
北川「本当にビックリしました。肉体の作り込みもそうですが、例えばポケットから物を取り出す仕草、歩き方、扉の開け閉め一つにしても、普段の森田さんではないです。男性的な空気をまとっていて、多摩恵が身体に沁みついているな、と。そういうことは台本に書かれていないので、どんな風にやるのか読みながらイメージしてはいましたが、本当に驚きました。私は7~8kgも増量する役に挑戦したことがないので、絶対に大変だろうな、と思いながら見ていました」
――森田さんは、半年ぐらい格闘技のトレーニングを積まれたそうですね。
森田「はい。でも到達点を提示されていなかったんです。どれくらい(体重や筋肉を)増やせばいいか、どれくらい格闘技ができるようになればいいか聞いたのですが、“怪我しない程度にできる範囲で”という答えでした。そうなると私の頑張り次第になるのかもしれないと思いました。撮影中の別作品に影響しない程度にコツコツ練習し、徐々に3kgくらい増量し、本作のクランクイン直前で一気に3kg増やして、撮影中にさらに2kg増やしつつトレーニングに通い続けました」
――肉体が大きくなるに従って、気持ちも多摩恵に近づいて行くという側面もあったのではないですか?
森田「それまで缶や瓶のキャップを開けられなかったのが、軽く開けられるようになったりして、“こんなにも変わるのか”と自信がつきました。電車で吊革につかまらなくてもコケなくなり、誰かにぶつかられても転びそうにならない体幹になっていると実感しました。そういう小さな自信を重ねていったら、なるほど精神と身体って本当に繋がっているんだなと、とても勉強になりました。これまでは内面からアプローチすることが多かったのですが、外側から心に影響することもあると知りました」
――夏希も青い髪の毛や服装など外見の影響を受けて、内面が作られていく部分もありましたか?
北川「多少はありましたが、とはいえ、2人の子どもがいる関西人のお母さんという役なので、特別な準備は必要ありませんでした。関西弁も元々喋っていたものですし。さほど深く考えることなく、入っていけた役でした」
