『TOKYOタクシー』が4日間で興収4億円突破の好発進!ついに実写邦画の歴代1位に上り詰めた『国宝』など実写映画が底力を発揮

『TOKYOタクシー』が4日間で興収4億円突破の好発進!ついに実写邦画の歴代1位に上り詰めた『国宝』など実写映画が底力を発揮

公開172日で興収173.7億円!“『国宝』旋風”はどこまで続くのか

ランキングに戻る前に、ついに達成された歴史的快挙を紹介しなければならない。6月に公開され、約5か月半。公開25週目を迎えてもなお7位にランクインしている『国宝』(公開中)が、実写日本映画歴代No.1ヒット作の座にのぼり詰めた。

【写真を見る】『踊る2』の記録を22年ぶりに更新!ついに『国宝』が実写日本映画の興収新記録を樹立
【写真を見る】『踊る2』の記録を22年ぶりに更新!ついに『国宝』が実写日本映画の興収新記録を樹立[c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会

11月24日までの公開172日間で、累計動員1231万1553人、興収173億7739万4500円。『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)の興収173億5000万円という記録が、22年ぶりに塗り替えられた。もちろんここで終わりではない。これから続々と発表されていく国内の映画賞、日本代表として国際長編映画賞にエントリーしている第98回アカデミー賞などが控えており、ここから先は「どこまで数字を伸ばしていくのか」に注目が集まるところだ。

さて、公開4週目を迎えた『爆弾』(公開中)は、週末3日間で動員15万5000人、興収2億3100万円と、3位だった前週からほとんど数字を落とすことなく2位へ浮上。実写の日本映画が動員ランキングでワンツーを飾るのは、3月第1週の『ファーストキス 1ST KISS』(25)と『知らないカノジョ』(25)以来、38週ぶりのこと。11月24日までの累計成績は動員135万人&興収19億円を突破しており、まだまだ勢いを感じさせる。

『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が動員100万人の大台を突破!
『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が動員100万人の大台を突破![c]芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

公開3週目を迎えた『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(公開中)は、この週末から入場者プレゼント第2弾の配布と、MX4D&4DXでの上映がスタート。その効果もあって週末3日間で動員13万1000人、興収2億300万円を記録して4位に。公開18日間の累計成績は動員101万人&興収15億1000万円を突破している。

また、公開10週目で前週の1位から5位にランクダウンしている『チェンソーマン レゼ篇』(公開中)だが、累計興収は91億2000万円に達し、日本歴代興収ランキングで70位に浮上。公開19週目で6位となった『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)は、累計興収381億5000万円となっている。

3週連続でトップテン圏内を守り抜いた『プレデター:バッドランド』
3週連続でトップテン圏内を守り抜いた『プレデター:バッドランド』[c]2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

引き続き“ジャンプアニメ”を中心に邦画が台頭しているなか、公開3週目を迎えた『プレデター:バッドランド』(公開中)は今週も9位をキープ。洋画作品が公開から3週連続でトップテン圏内をキープするのは『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(25)以来で、今年公開の洋画作品では13本目。その13本中12本が実写作品であることは特筆すべきことではないだろうか。

以下は、1~10位までのランキング(11月21日〜11月23日)
1位『TOKYOタクシー
2位『爆弾』
3位『果てしなきスカーレット
4位『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』
5位『チェンソーマン レゼ篇』
6位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
7位『国宝』
8位『平場の月』
9位『プレデター:バッドランド』
10位『映画すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』

今週末は、デビュ−10周年を迎えたMrs. GREEN APPLEのライブフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~ ON SCREEN』(11月28日公開)とドキュメンタリー映画『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』(11月28日公開)、北川景子と森田望智が共演するヒューマンサスペンス『ナイトフラワー』(11月28日公開)などが控えている。


文/久保田 和馬

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