向井康二が歌い上げる劇中曲「LOVE SONG」のライブシーンも初公開!『(LOVE SONG)』本編クリップ集

向井康二が歌い上げる劇中曲「LOVE SONG」のライブシーンも初公開!『(LOVE SONG)』本編クリップ集

森崎ウィンとSnow Manの向井康二がW主演を務め、ドラマ「2gether」を手掛けたタイのチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督がメガホンを取った『(LOVE SONG)』(公開中)。本作の本編シーンをまとめたクリップ集が解禁となった。

【写真を見る】「この想いはきっと届かない」とカイへの気持ちを胸にしまい、親友として側にいると決めていたソウタ
【写真を見る】「この想いはきっと届かない」とカイへの気持ちを胸にしまい、親友として側にいると決めていたソウタ[c]2025『(LOVE SONG)』製作委員会

先週末から公開スタートした本作。森崎、向井が体現する“両片想い”について、SNSには2人の恋の行方に「涙が止まらない」や「心が温かくなった」、「胸がいっぱい」「感動した」という声があふれている。そしてこのたび、本作の本編映像から4つのシーンが初公開に。公開されたのは、ソウタ(森崎)とカイ(向井)がバンコクで“運命の再会”を果たすシーンをはじめ、ソウタが先輩社員のジン(及川光博)に大学時代の片想いの初恋を打ち明けるシーン、カイがバンド仲間に“未完成の曲”について問い詰められるシーン、そして、未完成だったソウタへの想いを綴った曲を完成させたカイが、ついにライブで「LOVE SONG」を披露するシーンだ。最後のライブシーンは向井がカイとして歌う歌声が入った本編映像としては、今回が初めての解禁となる。

幼馴染で、同じ大学に通い、いつも一緒にいたソウタとカイ。ソウタは親友であるはずのカイに特別な想いを抱いていたが、「この想いはきっと届かない」と自分の気持ちは胸の奥にしまい、親友として側にいると決めていた。ところがある日、何の前触れもなくカイはソウタの前から姿を消す。「好きだ」と告げられず、片想いで終わってしまった初恋。

それから時が流れ、仕事でタイのバンコクに赴任することになったソウタ。慣れない街を歩いていると、ささいな行き違いからガラの悪い男に絡まれそうになってしまう。そこに「そいつに、ちょっかいを出すな」と現れたのは、あのカイだった。まるで見えない糸に手繰り寄せられたかのような、劇的で運命的な再会だった。離れていた時間を埋めるように、バンコクで新しい思い出が増えるたびに、2人の距離は一気に近づいていく。そして、ソウタは、カイのことが好きだと改めて気づく。

ソウタが先輩社員のジンに大学時代の片想いの初恋を打ち明ける
ソウタが先輩社員のジンに大学時代の片想いの初恋を打ち明ける[c]2025『(LOVE SONG)』製作委員会

バンコクに一緒に赴任してきた先輩社員のジンに、「自分の気持ちは伝えたい…とは思っていたんですけど…僕の人生から突然いなくなりました」と、大学時代の片想いを打ち明けるソウタ。再会できた喜びと、「また自分の前からいなくなってしまうかもしれない」という恐れが同居し、素直に踏み出せない。あの頃、カイが「想っている人のために書いた」と言って聴かせてくれた未完成の曲。あれは誰に向けられた曲だったのか、完成したのかさえも知らないままだった。初めて耳にした日からずっと胸に刻まれているメロディが、いまも、どこにいても、あの頃の想い出と共に蘇る。

カイが「想っている人のために書いた」と言って聴かせてくれた未完成の曲とは?
カイが「想っている人のために書いた」と言って聴かせてくれた未完成の曲とは?[c]2025『(LOVE SONG)』製作委員会

一方のカイも、ソウタと再会したことで心を大きく揺らしていた。バンコクでカメラマンとして仕事をしながら、仲間たちと音楽活動も続けているカイ。バンド仲間のトイ(ファースト・チャローンラット・ノープサムローン)がパソコンに保存されている未完成の曲を聴こうとすると、カイは「ダメだ。最初に聴かせたいやつがいる」と頑なに拒む。誰にでも聴かせられる曲ではない。ずっと大切に作ってきた、たった一人のための曲だからだ。その“ある人のための曲”を次のライブで初披露することを決意したカイ。トイは「好きな人のために書いた曲なんでしょ?」と核心に触れるが、カイはなにも答えない。

迎えたライブ当日。カイは、その特別な曲は“きっと叶うことのない愛を歌った曲”であり、“心から愛する人のために書いた歌”であることを明かす。悲しみ苦しみながらもやっと完成させたその曲を、カイはついに歌い始める。客席後方で、カイの姿を息を詰めてじっと見守るソウタ。カイが突然いなくなったのには、カイ自身にはどうすることもできない理由があって、カイも望んで姿を消したわけではなかった。完成した「LOVE SONG」をソウタに向けて歌い上げることで、その困難な壁をカイは乗り越えようとする。太陽が沈むオレンジ色の夕景のなかで、ただ2人の影が並ぶことを夢見ているカイ。長い年月が経っても消えることのなかった自分の気持ちを再確認したのだ。けれど、あと一歩がどうしても踏みだせないまま、すれ違い続けてしまう。

カイが「LOVE SONG」を歌い上げる姿をソウタは客席後方でじっと見守る
カイが「LOVE SONG」を歌い上げる姿をソウタは客席後方でじっと見守る[c]2025『(LOVE SONG)』製作委員会

今回のライブ映像は、そのイントロにあたるパートだけだが、このあと、カイに憑依した向井が一気に感情を解放して歌い上げる映像が控えており、カイを見守るソウタの感情もクライマックスへとつながっていく。ソウタとカイの運命を繋ぐ劇中曲「LOVE SONG」は、タイで絶大な人気を誇り、昨年のSUMMER SONIC 2024にも出演した世界的アーティスト、The TOYSによる作曲&プロデュース。作詞は本作の脚本を手がけた一人、阿久根知昭が担当している。せつない旋律に、カイが心に秘めているソウタへの想いがにじむ歌詞が載ることで、本作の中でも最も感動的なシーンの一つを彩る楽曲になっている。

この「LOVE SONG」について森崎は、「初めてこの曲を聴いた時、本当に“なんていい曲なんだろう”と感じました。キャッチーなメロディが耳に残り、思わず口ずさみたくなる魅力がある一方で、映画全体を象徴するようなせつなさもある。聴けば聴くほど胸にじんわりと響いてきます」と語る。向井も「メロディが本当に素敵で、聴けば聴くほどクセになっていく。歌詞がすごくストレートで、伝えたい想いがまっすぐに響いてくるんです」とコメントしている。

向井はこのライブシーンの撮影に入る前から、繰り返し練習を重ねて現場に入った。森崎はその歌声を初めて聴いた瞬間について、「本当に感動しました。あの高いキーをあれほど美しく歌い上げることに驚きましたし、楽曲自体が彼の声に驚くほどよく合っていました。本当に彼にぴったりの楽曲だと思います」と語る。向井自身も「(カイが)昔から歌ってきたような自然さも出せたかなと思います。ソウタに届くように歌いました。撮影中も何度も歌って、本当に思い出深い曲になりました」と振り返っており、実際の本編でもその“ソウタに届かせようとする想い”がそのまま映像になっている。

あふれる想いをこらえきれないソウタを慰めるジン
あふれる想いをこらえきれないソウタを慰めるジン[c]2025『(LOVE SONG)』製作委員会

長い時を経ても消えることのなかったソウタとカイのお互いの想い。だが、共にあと一歩が踏みだせないまま。果たして、2人の両片想いの恋の行方はどうなってしまうのか?ぜひ劇場で見届けてほしい。

文/平尾嘉浩

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