豪邸の所有権を巡って夫と妻が“命懸けの夫婦喧嘩”を繰り広げる!『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』本編映像

豪邸の所有権を巡って夫と妻が“命懸けの夫婦喧嘩”を繰り広げる!『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』本編映像

名作『ローズ家の戦争』(89)をオリヴィア・コールマン&ベネディクト・カンバーバッチ主演で再映画化する『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』(公開中)。このたび、本作の本編映像が解禁となった。

【写真を見る】はたして豪邸の所有権はテオとアイビーどちらのものになるのか…?
【写真を見る】はたして豪邸の所有権はテオとアイビーどちらのものになるのか…?[c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

順調なキャリア、かわいい子どもたち、完璧な家庭生活に彩られ、誰がどう見ても順風満帆な夫婦。しかし、夫が事業破綻をし、クビを宣告されると事態が一変。見る見るうちに夫婦のバランスが崩れ、2人の心に秘められた競争心と不満が一気に火を噴く。ジェイ・ローチ監督と脚本のトニー・マクナマラ、さらに現代最高のキャストが集結した本作。夫婦間のよくある話を、痛快に、シビアに、そしてエモーショナルに描く最高級エンタテインメントとなっている。

離婚目前の夫婦が豪邸の所有権を巡ってバスルームにカニを投げ入れたり、顔面にオレンジを投げつけたり、さらには書類に火を点けて渡したり、銃まで持ち出して嫌がらせの範疇を超えるレベルの“命懸けの夫婦喧嘩”を繰り広げる。公開初日に解禁されたのは、そんな夫婦喧嘩から一転、豪邸を巡って離婚協議の場についた2人が、親友で弁護士のバリー(アンディ・サムバーグ)から「考え直せよ。君らはお似合いの夫婦だ」と諭される本編映像だ。

ロンドンからロサンゼルスにやって来たテオ(カンバーバッチ)とアイビー(コールマン)のローズ夫婦が最初に仲良くなったバリーは、テオ側の弁護士として同席するが、どちらとも交流があるからこそ2人が一緒にいることを望んでおり、夫妻の崩れゆく関係に苦悩する様子が窺い知れる。実はバリー自身も、複数の人と同時に親密な関係を持つ恋愛スタイルである妻エイミー(ケイト・マッキノン)との夫婦関係に苦労しているからこそ、「相手を殺したくなる日があっても、そうじゃない日も、パートナーは必要なんだ」と説得する。さらに「“ノー”と思っても“イエス”と答えろ」と忠告。最後に「君たちならやれるさ」という一言で、アイビーとテオは冷静になってお互いを見つめ直すが、離婚専門の弁護士エレノア(アリソン・ジャネイ)は「でも、家は渡さない」と一蹴。一瞬だけでも円満解決の様子が見られた2人の今後が気になる映像となっている。

脚本を担当したマクナマラにとって最も重要なのは、観客がテオとアイビーが直面する困難に共感することだという。「私は観客がテオとアイビーが別れないよう応援してほしいと思いつつも、それがどれだけ難しいか理解してほしいんです。観客として、彼らが突然お互いに優しくなることを望んでいるとは思えません」と語るように、現実の夫婦関係同様に一筋縄ではいかない展開によって、より共感しながらも楽しめる作品となっている。

離婚協議で奪い合う豪邸の建設中の写真も解禁に。夫婦が離婚協議で奪い合うことになった豪邸は、仕事も地位も名誉も失い、失意のうちにいるテオのために、アイビーが提案したもの。つまりアイビーの資金により、テオが設計した豪邸となっている。解禁された場面写真では、豪邸の設計を始めることで復活したテオと、レストランの事業を拡大して波に乗るものの、そのほとんどが豪邸の建設費に消えてしまうことを気にするアイビーの様子が切り取られている。はたして、豪邸はどちらのものになるのだろうか。


一度は愛を誓った夫婦でありながら両者一歩も譲らない、まさに“命懸けの夫婦喧嘩“を描いた『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』は、食欲を刺激しまくる料理や斬新な建築デザインなどハイセンスなビジュアルも見どころ。誰もが自分と重ねながら、愛する人との時間を思い出さずにはいられない、この秋最高のコメディムービーに期待してほしい。

文/平尾嘉浩

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