「チャレンジするのに年齢は関係ない」「一歩踏みだす勇気をもらえた」人生に寄り添う『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』は心に刺さる!
様々な形で背中を押してくれる!家族という存在の大きさを再確認
夢を追う主人公の背中をそっと押すのが“家族の存在”だ。亡き偉志は、若いころの文子の夢であった“学び”の機会を文子に贈る。そうして夢を叶えた文子もまた、将来に悩む孫、拓磨の話に耳を傾け、親身になって励ましていく。
「強い言葉ではなく、そっとあと押しができる関係がすてきでした」(50代・女性)
「一人では勇気が出ずあきらめてしまうことも、家族や友人からの些細なひと言がすごく心に刺さることがある。それが大きな力になると感じた」(30代・女性)
「『家族だからなにも言わなくてもわかってくれるはず』ではない。言わなければわからないこと、伝わらないことはたくさんある。伝えなくちゃいけない」(50代・女性)
また、息子を想うがゆえに拓磨の夢に異論を唱える母の綾や、反抗気味の拓磨、過去に起きた因縁からぎくしゃくした関係である綾と文子など、家族ならではの軋轢も描かれるが、それでも互いを思いやる気持ちがそれぞれの人生を動かしていく。誠実に描かれた支え合い、また刺激を与え合う関係性を好意的に捉えた人も多かったようだ。
「身内になるほど進路をお互いに認め合うのは難しいと思います。でも、文子が綾と拓磨の間でワンクッションになってあと押しすることで、先に進めたのかなと思いました」(60代・女性)
「わたしは自分の子どもが夢を実現しているのを見て置いていかれた気がしていましたが、いま、拓磨のようにコーヒーが好きで学んでいるところなので、夢を実現したいと思いました」(50代・女性)
家族や友人たちが思わぬ気づきを与えてくれる!心に刺さる言葉たち
拓磨たち一家を中心に温かな人間模様が描かれる本作は、周囲を含め様々な年齢、立場のキャラクターが登場する。進路に揺らぐ拓磨、孫の背中を押す文子、夢に向かって奮闘する拓磨の恋人、紗季(八木莉可子)、息子を応援したいが自身の経験から素直に応援できない綾など、どのキャラクターもリアル。そんな彼らの口から紡がれる切実なセリフも印象的で、特にカフェ店主の清野(藤田玲)とのやりとりは、拓磨の人生を動かす重要なシーンだけに心に残った人が多かったようだ。
「『なにかを好きだって言える時点で、もう半分手が届いている』というカフェ店主のセリフ。あきらめなくていいんだ!と勇気をもらえました」(40代・女性)
「拓磨がカフェ店主に言われた『なにもやってないのに自信なんてあるわけない』。失敗するかもしれないけど、やってみることって大切で、やっていくうちに自信がついてくる」(50代・女性)
「拓磨がカフェの店主に聞いた『どのくらい好きだったら仕事にしても大丈夫なんですかね?』。昔の自分もこんな悩みがあったな、と思い出してしまった」(30代・男性)
「(偉志が文子に言う)『人生はもっと欲張らなきゃ』のセリフにハッとしました。カフェ店主の『“好き”にしがみついたんだよ』も言い得て妙。すごく刺さる言葉でした」(50代・女性)