「令和版『恋空』」「ありえないくらい泣いた」『ストロベリームーン 余命半年の恋』は涙が止まらない!
余命わずかのせつない恋と友情…青春模様がグッとくる!
“余命”を題材にした純愛と聞くと、どうしても悲しくて暗い雰囲気がただよう映画だとイメージされがち。しかし「病気という重さを抱えながらも決して暗く沈むことはなく、むしろファンタジーのような可愛らしさや、初恋の甘酸っぱさに思わず微笑んでしまう瞬間が散りばめられていた」(30代・女性)というコメントにもあるように、本作で描かれる萌と日向の恋模様は、ただただみずみずしい輝きを放ち続ける。
それはやはり、萌役の當真と日向役の齋藤という将来性抜群の2人の演技力があってこそ。2021年のデビュー以来、常にネクストブレイクの筆頭として注目されてきた當真と、『カラオケ行こ!』(24)で国内の映画賞の新人賞を総なめにした齋藤。7月期に放送されたテレビドラマ「ちはやふる−めぐり−」でも共演した2人のたたずまいと、ファンタジックな雰囲気を携えた作品を得意としている酒井麻衣監督の演出の化学反応が、本作をより魅力的な“初恋映画”に仕立てていく。
「苦しい現実を前向きに捉える萌の明るさやお茶目な一面。すべてにおいて映像がキラキラと輝いて見ているだけで大好きになりました!」(20代・女性)
「特に當真あみちゃんの演技が美しくて、所作が元気で明るいけど儚さを持ち合わせていて印象に残っています。當真あみちゃんだからこそできる演技だなと思いました」(10代・女性)
「物語のストーリー性ももちろんですが、當真あみちゃんと齋藤潤くんの演技力に引き込まれてすごく感動しました」(10代・女性)
2人の関係が映画の主軸となっているだけあって、名シーンもいっぱい。入学式の日の教室で、萌が日向にいきなり告白するシーンには「自身が高校生だった時に、男の子を呼び出して告白した記憶が蘇った」(20代・女性)という声が寄せられたり、付き合い始めた2人のじれったい感じには「思わず、可愛い…と呟きたくなってしまうほど」(30代・女性)、「萌が日向の手に自身の手をぶつけて手を繋ぐきっかけを作ろうとするのに日向は気付かず、そっと小指を繋ぐところがムズキュンでした」(40代・女性)と、初恋のドキドキ感にときめく声が続出したり。
一方で映画後半、萌の願いを叶えようと奮闘する日向の姿に心をわしづかみにされる人も相次いでいる。余命わずかだということを忘れさせてくれるような心温まるシーンと、改めてその現実を突きつけるせつない場面が入り混じることで、作品に奥行きが与えられ感動が深まっていく。
「もうとにかく泣けました!」(20代・男性)
「余命半年で、夏まで生きられないとわかっているので胸が締め付けられた」(40代・女性)
「急にいなくなった萌のために、あそこまで尽くせるのはなかなかできることじゃない。日向くんの直向きさを強調する良いシーンだと思った」(20代・女性)
「お互いにまた会える希望を抱いたまま帰った後に、あの一報があったので観ていて胸が苦しくなりました」(20代・女性)
また、萌と日向の恋を全力でサポートする同級生たち、高遠麗(池端杏慈)、フーヤン(黒崎煌代)、カワケン(吉澤要人)の姿にも共感する声が多数。「女性同士の友情、男性同士の友情、男女の友情、全てを見ることができた」(40代・女性)、「楽しい時を過ごすだけでなく、苦しい時には支えるという本当の友情を見て本当に感動しました」(20代・女性)、「こんな友人がいる日向くんは本当に幸せ者だと思う」(20代・女性)。
特に多くの観客から称賛と共感の声があがっていたのは、萌の親友となる麗。萌の幸せのために日向との恋を全力で応援してくれる彼女だが、実は幼なじみである日向の密かに想いを寄せているという複雑な立ち位置にいるキャラクターだ。
「自分の日向への気持ちよりも、萌と日向の幸せを願っている麗の優しさがステキでした」(40代・女性)
「萌の親友でありながらも日向に恋をしてる幼なじみでもあり、難しい立ち位置にいながらも彼女の強くかっこいい姿に魅了されました!」(20代・男性)
「きっと日向のことに想いを寄せているのに、麗が友情をとって萌と仲良くずっとしているところ」(20代・男性)
こうした前提があるからこそ、終盤の病室での麗と萌のやり取りが、より一層心に沁みるものとなっているのだろう。余命がわずかだということと病気のことを日向に隠したまま、黙ってフェードアウトしようとする萌に対し、麗は真正面から感情をぶつけていく。
「きれいな思い出だけ残そうとかはずるい、辛いこともぶつけてほしいという言葉は切なかった」(40代・男性)
「麗ちゃんが萌ちゃんにはっきりと自分のきもちを伝えたところが、より2人の友情を深められたシーンだと思った」(10代・女性)
劇中では高校時代のパートに加え、萌の死から13年後の日向や麗たちを描くパートも交錯していく。ここで日向を演じるのは杉野遥亮、麗を演じるのは中条あやみ。初恋の思い出を抱えたまま大人になった彼らの物語にも共感の声が多数寄せられており、「最後の手紙で(涙腺が)決壊しました」(20代・女性)という声も。エンドロールで流れるORANGE RANGEの主題歌「トワノヒカリ」を聴きながら、その余韻に浸ることをおすすめしたい。