『チェンソーマン レゼ篇』が前週比110%の成績でV3達成!『鬼滅』『国宝』、9月らしからぬ“夏興行”の持続ムードはいつまで続く?
『火喰鳥を、喰う』『ワン・バトル・アフター・アナザー』が初登場!
ランキングの上位5作品は前週と同じ顔ぶれだが、わずかに順位の変動が見られている。そのなかで『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、まだ『チェンソーマン レゼ篇』以外には負けられないといわんばかりに2位をキープしている。
公開12週目の週末3日間の成績は、動員が27万2000人、興収が4億3200円と前週を上回る動員成績を記録(興収は前週比97%)。累計成績では動員2470万人&興収357億円と、前週末からの1週間で44万人&7億円の上乗せに成功。一歩ずつではあるが『劇場版「鬼滅の刃」無限列車篇』(20)に近付いている。
一方、公開18週目を迎えた『国宝』が3位にランクインし、4週ぶりにトップ3への返り咲きを果たした。久々に発表されている週末3日間の成績は、動員12万9900人、興収1億9400万円。約4か月前の公開初週末と比較すると53%の動員成績であり、上映館数や上映回数が大幅に減っていることを考えれば驚異的だ。
累計成績は動員1122万人&興収158億2000万円を突破。前週からおよそ4億円ほど興収を上乗せしており、日本歴代興収ランキングでは『崖の上のポニョ』(08)と『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(24)を抜いて15位まで浮上。現在14位にいる『アバター』(09)の興収159億円を抜き去るのも時間の問題であり、実写邦画歴代No.1まではあと15億3000万円となっている。
前週3位に初登場を果たした『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(公開中)は週末3日間で動員12万2000人、興収1億7500万円を記録して4位にランクイン。累計成績は動員46万人&興収6億円を突破。公開6週目を迎えた『8番出口』も順位を1つ下げて5位となったが、累計成績で動員322万人&興収45億円を突破している。
新作では、第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した原浩の同名小説を、水上恒司主演、山下美月とSnow Manの宮舘涼太の共演で実写映画化した『火喰鳥を、喰う』(公開中)が6位に初登場。
そしてレオナルド・ディカプリオが主演を務めたポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作『ワン・バトル・アフター・アナザー』(公開中)は、初日から3日間で動員8万3800人、興収1億3100万円を記録し8位にランクイン。IMAXやDolby Cinemaなどのラージフォーマット上映が絶好調とのことで、ここ2週ほど続いていたトップ10の邦画独占状態をなんとか阻止した。
以下は、1~10位までのランキング(10月3日〜10月5日)
1位『チェンソーマン レゼ篇』
2位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
3位『国宝』
4位『沈黙の艦隊 北極海大海戦』
5位『8番出口』
6位『火喰鳥を、喰う』
7位『ブラック・ショーマン』
8位『ワン・バトル・アフター・アナザー』
9位『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』
10位『ひゃくえむ。』
今週末は、新海誠監督の同名アニメ映画を松村北斗主演で実写映画化した『秒速5センチメートル』、人気アニメ「アイカツ!」と「プリパラ」がコラボレーションを果たした『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』(10月10日公開)、SFアドベンチャー「トロン」シリーズの15年ぶりの第3作となる『トロン:アレス』(10月10日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬