『国宝』『秒速5センチメートル』『君の顔では泣けない』2025年の話題作で活躍する若手俳優集団“EBiDAN NEXT”の存在感

コラム

『国宝』『秒速5センチメートル』『君の顔では泣けない』2025年の話題作で活躍する若手俳優集団“EBiDAN NEXT”の存在感

“カンヌ俳優”越山敬達、初めての映画に奮闘する林新竜&後藤陽向

次に注目したいのが、EBiDAN NEXT TOKYOの越山敬達だ。ロングランヒットしている『国宝』で、同じスターダストプロモーションに所属する横浜流星が演じる大垣俊介の少年時代を演じている。俊介は、上方歌舞伎の名門の当主、花井半二郎の実の息子。父が引き取った、任侠の一門に生まれた立花喜久雄(黒川想矢/吉沢亮)と共に波乱万丈な人生をたどっていく。

俊介と喜久雄は、ライバルでありながら兄弟のような絆で結ばれた関係。越山は歌舞伎の所作や関西弁を習得し、俊介が喜久雄と一緒になって懸命に芸に打ち込む姿を熱演して感動を呼んでいる。また越山は、第77回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映された『ぼくのお日さま』(24)での演技が評価され、第48回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。同作での越山の役どころは、心惹かれる少女さくら(中西希亜良)とアイスダンスに挑戦する吃音を持つ少年タクヤ。内向的だがピュアでまっすぐな男の子を演じ、観る者の心を奪った。

『花束みたいな恋をした』(21)で知られる坂元裕二と土井裕泰が再びタッグを組んだ『片思い世界』(25)に出演したのは、EBiDAN NEXT NAGOYAの林新竜。ある強い絆で結ばれた3人の女性を描いた本作で林が演じたのは、物語のキーパーソンであり、横浜流星扮する青年、典真の少年時代。林は、初めての映画撮影に挑んだ喜びを「僕の憧れの先輩でもある横浜流星さんの幼少期役が演じることができるとわかった時は、本当にうれしくて興奮しました!僕が典真を演じるにあたって、不安や複雑な気持ちを表現できるように、この時典真はどんな気持ちだったんだろう。僕だったらどう感じたんだろうってたくさん考えて練習をして演じました」と明かす。短い出番ながらも透明感あふれる存在感を示している。

ほかにも、10月24日公開の『やがて海になる』にはEBiDAN FUKUOKAの後藤陽向が出演。三浦貴大が演じる主人公、修司の高校時代を演じている。後藤はこれが初めての映画出演だったが、広島を舞台にした本作で広島弁にチャレンジしているところも注目ポイントだ。


実は多くの話題作に出演しているEBiDAN NEXT。決して出しゃばることはなく、作品のカラーを纏ってそれぞれが心に残る演技を披露している。これからの活躍にも大いに期待したい。

文/入江奈々

※高橋海人の「高」は「はしご高」が正式表記

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