『カラダ探し THE LAST NIGHT』大ヒット御礼ツアー、橋本環奈は福岡凱旋に「地元っていい!安心します」と笑顔
大ヒットを記念した御礼ツアーとして、各地でイベントを行なっている映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』(公開中)。9月13日にはMOVIX広島、9月14日にはJR博多シティのスタジオテラス&T・ジョイ博多に橋本環奈、眞栄田郷敦、鈴木福、羽住英一郎監督が登場した。
原作は、小説創作プラットフォーム「エブリスタ」で人気ナンバーワンの携帯小説作品として話題となり、2014年には村瀬克俊による漫画版が漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載、同サービスで累計閲覧数1億回を初めて突破した人気作品。“赤い人”から逃げながら、バラバラになった体のパーツを探し出し、すべて見つけるまでは同じ日を繰り返すという恐怖のループ「カラダ探し」に巻き込まれた人たちの戦いを描く。
大ヒットを記念した御礼ツアー、2日目の会場となったのはMOVIX広島。前作から明日香役を続投した橋本は、「広島に来るのは久しぶりで、こうしてみなさんにお会いすることができてすごくうれしく思います」と晴れやかな笑顔で挨拶。引き続き高広役を演じた眞栄田も「さっき待っている間も、めちゃめちゃ鉄板の匂いがしていて、お腹が空くなと…」と広島訪問を実感しつつ、「すごく楽しみにしていました。よろしくお願いします」と心を込めた。
鈴木は、新たに「カラダ探し」に参加する大和を演じた。広島カープの応援をきっかけに広島に魅了され、たびたびその愛を公言している鈴木は、「いつもマツダスタジアムで、7回にカープの応援歌を歌っている人です」と自己紹介。集まった地元ファンで満席の会場中がひと際大きな拍手に包まれるなか、不思議な表情を浮かべる橋本&眞栄田の様子を見て「マツダスタジアムでは7回にみんなで応援歌を歌うんですが、その時のビジョンに僕が出てくるんです」と鈴木が説明すると、2人は「えー!」と驚きの声をあげた。会場を大いに盛り上げた鈴木は今年、芸歴20年を迎えた。眞栄田は「僕は人見知りなので、最初あまりしゃべれなかったんです。でも福さんからすごく話しかけてくれたので、うれしかったです」と感謝すると、鈴木は「でも郷敦さんもすごく話しかけてくれましたよ。このプロモーションの期間でさらに仲良くなれたかなと思います」とうれしそうに語っていた。
さらに、この日はスペシャル企画として、鈴木が進行役を務め、映画公式SNSで事前に募集した質問に登壇者が答えるコーナーも実施された。ホラー映画にちなみ「みなさんが怖いと思う人やものはなんですか?」という質問に対しては、橋本が「ないなあ」と回答。即座に「なさそう」とうなずいた眞栄田は、「虫が苦手」とのこと。「怖いじゃないけど、嫌いですね。家に出たら、マネージャーを呼びます」と告白した。
そして「広島の魅力は?」というトークにおいても、広島カープ愛をたっぷりと口にしたのが鈴木。本作と広島カープのカラーである“赤”を絡めて、「この映画では“赤い人”が活躍するのですが、広島のみなさんは“赤”にはすごく敏感だと思うので、“赤”がたくさん出てくる映画があるということで、ぜひ広めてください!」とアピール。イベントの最後に眞栄田は「本当に楽しい雰囲気で良かったです!福さんのおかげもあると思うんですが、また広島に来たいなと思いました!」、橋本も「また来たいな、すぐ来たいなと思える温かい街だなと思いました。福ちゃんのオススメも聞いたのでぜひ今度はその広島焼も食べたいなと思います」と再訪を誓い、イベントを締め括った。
大ヒットを記念した御礼ツアー最終日の地は、主演の橋本の出身地であり、本作でも多くのシーンの撮影ロケ地に使用された福岡県。主演作の大ヒットを受け、満を持して今回の凱旋となった橋本と、眞栄田、鈴木、羽住監督の4人は通常の舞台挨拶の前に、なんとJR博多駅前に登場。この日の福岡は線状降水帯の予報が出され、冷たい雨が降りつけるあいにくの天候となったが、それにも関わらず博多駅前には総勢700人ものファンが詰めかけた。熱気あふれる地元の様子に、橋本は「みんな!福岡に帰って来たよー!」と笑顔。会場は「おかえりー!」の歓声と拍手で迎えた。橋本は「やっぱり地元っていいですよね。福岡が大好きなので、いまでもよく帰ってきますし、両親とこの博多駅もよく歩いてるんです。ショッピングもできて、なんでも完結できちゃう。福岡のみなさんがわざわざ会いに来てくださるのもうれしいですし、街並みも大好きなので安心します」と喜びをあふれさせていた。
そして駅前での興奮冷めやらぬまま、一行はT・ジョイ 博多で舞台挨拶を敢行。熱烈に迎え入れた観客を前に橋本は、「すごいね、熱気が!大阪、広島とまわってきましたが、最初の“キャー”の声が一番大きかったです。本当に皆さんありがとうございます」と声を弾ませた。そしてこのT・ジョイ 博多で特徴的だったのが、多くの作品を九州地方で撮影している羽住監督へ向けてあがった「監督ー!」という黄色い声援。照れ笑いを浮かべた羽住監督は、「前作に続いて福岡で撮影をしたので、映画と共に帰ってこられてうれしく思います」と胸を熱くしていた。
福岡に頻繁に帰ってきているという橋本は、「天神の地下街を歩いていると、みなさん“おかえり”という気持ちでいてくれるのがわかってありがたいですね。『同じ学校でした!』と声を掛けてくれます」とエピソードを披露。眞栄田は「デビューというか、表に初めて出たお仕事が福岡のファッションショーみたいなイベントでした」と回顧。鈴木は「撮影期間の思い出として、陸人役の櫻井海音くんが焼き鳥が大好きで、焼き鳥を一緒に食べに行ったの思い出があります。福岡では、豚肉の串も焼き鳥っていうのを初めて知って…」と語ると、橋本は「待って、それ福岡だけなの!?」と驚愕。「豚バラの串とかは焼き鳥じゃないと思っていた」(鈴木)、「それは焼きトンだよね」(監督)と一同が盛り上がるなか、橋本は「初めて知った…」と動揺を引きずっていた。
橋本が進行役を務めた質問コーナーも行われ、終始、笑顔と熱気に満ちたイベントとなった舞台挨拶。最後には12日から3日間に渡り続いた大ヒット御礼ツアーを振り返った橋本が、「地元でもある福岡で舞台挨拶ということで、本当にみなさんが温かくて、帰ってきたなという安心感に包まれて正直気が抜けております。大ヒット御礼ツアーと銘打って、各地に来させていただけてすごくうれしく思います」としみじみ。眞栄田は「いろいろなエンタメ要素が詰め込まれていて、気軽に楽しく観てもらいたいなと思います。これで僕らの舞台挨拶は最後ということで、あとはみなさまのお力を借りる必要があります。おもしろいと思ってくださった方は周りの方に広めたり、何回も観ていただけたらうれしいです」とラストにふさわしいメッセージを送り、大きな拍手を浴びていた。
文/成田おり枝