二宮和也主演『8番出口』が今年公開の実写邦画ではNo.1のオープニング興収で大ヒットスタート!邦画ホラー新記録達成へ視界良好
8月最終週も夏休み映画が絶好調!新作は『ベスト・キッド:レジェンズ』が初登場
7週連続でトップに君臨する『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。この週末3日間の成績は、動員が70万6000人で興収が10億9500万円と、前週比92%の成績を維持。それでも2位の『8番出口』との差はわずか3万人強。9月に入ってからどこまで粘ることができるだろうか。
週末までの公開45日間の累計成績は動員2110万2792人、興収299億8348万3800円と、どう少なく見積もっても公開46日目となる9月1日時点で興収300億円に到達することは確定している。それは前作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)よりも10日近く早いペース。日本歴代興収ランキングで現在2位の『千と千尋の神隠し』(01)まではあと17億円ほど。9月中旬には、「鬼滅」がワンツーを飾っていることだろう。
公開13週目を迎えた『国宝』(公開中)は、この週末3日間も動員33万5000人、興収4億9000万円と好成績を維持。公開から3か月近くが経とうとしているにもかかわらず、まだ公開初週末や2週目末を上回る成績を保っているのだから驚きである。
しかも先日、第98回アカデミー賞の国際長編映画賞の日本代表作品として選出されたことが発表となり、まもなく開幕する第50回トロント国際映画祭ではスペシャル・プレゼンテーション部門で上映が控えるなど、相変わらず話題が尽きない。累計成績は動員886万人&興収124億円に到達しており、“動員1000万人”達成が現実的になってきた。
4位の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』は週末3日間で動員15万8000人、興収2億1900万円を記録し、累計成績では動員324万人&興収43億円を突破。5位の『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(公開中)は累計動員281万人&興収43億円を突破し、6位の『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(公開中)も動員165万人&興収20億円を突破している。
そして7位には、1980年代に一世を風靡した「ベスト・キッド」シリーズと、2010年に公開された同シリーズのリメイク版の世界がクロスオーバーした『ベスト・キッド:レジェンズ』(公開中)が初登場。オリジナル版のラルフ・マッチオと、リメイク版のジャッキー・チェンが共演するというファンにとっては夢のようなプロジェクトであり、公開週末にジャッキーが日本で11回もの舞台挨拶に立ったことも話題となった。
以下は、1~10位までのランキング(8月29日〜8月31日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『8番出口』
3位『国宝』
4位『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
5位『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
6位『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』
7位『ベスト・キッド:レジェンズ』
8位『近畿地方のある場所について』
9位『雪風 YUKIKAZE』
10位『バレリーナ:The World of John Wick』
今週末は、スマッシュヒットを記録した青春ホラー『カラダ探し』(22)の続編となる『カラダ探し THE LAST NIGHT』(9月5日公開)、ドリームワークスの同名アニメシリーズを実写映画化した『ヒックとドラゴン』(9月5日公開)、カズオ・イシグロの同名小説を広瀬すず主演で映画化した『遠い山なみの光』(9月5日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬