V6達成の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』と実写邦画歴代2位浮上の『国宝』、“夏の2強”のお盆休み明け成績を徹底分析
お盆休み明けもほぼ下落なし!安定期に入った『国宝』
一方で“2強”のもう一角である『国宝』のほうはというと、週末3日間で動員34万7000人、興収5億1100万円と前週比95%。とても公開12週目とは思えない成績で2位に再浮上を遂げている。週末に入る直前に興収110億円を突破し、『南極物語』(83)を抜き去り日本の実写映画の歴代興収第2位まで浮上。週末成績を加算して動員817万人&興収115億3000万円と、日本歴代興収ランキング全体でも38位まで浮上している。
こちらもお盆休みの1週間と、それが明けた1週間とを比較してみると、ほぼ数字が落ちていないことが一目瞭然。8月11日までの累計が動員677万人&興収95億円。その6日後の8月17日までの累計が動員747万3400人で興収105億3903万円。そして、そこから7日後の8月24日までが先述の数字なので、毎週およそ70万人&10億円のペースで上乗せしつづけていることになる。
この推移はお盆休みの前、8月に入ってから始まっており、もはや『国宝』は“安定期”に突入しているといってもいいだろう。しかも「興収100億円突破」というビッグニュースで、お盆休みという繁忙期からの下落を最小限に抑え込むことに成功したとなれば、ここから先は極端に上映スクリーンや上映回数が減少しない限り、9月に入ってからも順調に数字を伸ばしていけるはず。もしかすると、どこかの週末で『無限城編』を逆転することがあってもおかしくはないだろう。
さて、ランキング内のほかのタイトルにも目を向けていくと、『ジュラシック・ワールド/復活の大地」(公開中)は週末3日間で動員23万6000人、興収3億7900万円と、前週比53%の成績で3位に。累計成績では動員248万人&興収38億円を突破している。また、4位をキープした劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(公開中)も、累計動員290万人&興収38億円を突破。
新作タイトルは3本がランクイン。「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフとなる『バレリーナ:The World of John Wick』(公開中)は、初日から3日間で動員12万1722人、興収1億7935万3280円を記録し6位に初登場。メインシリーズの前作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(23)の初週末3日間と比較すると64%ほどの成績だが、その前の『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)とはほぼ同水準。スピンオフ作品としては及第点だろう。
9位には「別冊フレンド」で連載中の同名コミックを福本莉子と八木勇征のダブル主演で実写映画化した『隣のステラ』(公開中)が、10位にはペンギンボックスによる人気マンガを原作としたウェブアニメの劇場版『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』(公開中)がランクインしている。
以下は、1~10位までのランキング(8月22日〜8月24日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『国宝』
3位『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
4位『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
5位『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』
6位『バレリーナ:The World of John Wick』
7位『雪風 YUKIKAZE』
8位『近畿地方のある場所について』
9位『隣のステラ』
10位『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』
今週末は、SNSを中心に大きな反響を集めたウォーキングシミュレーターゲームを二宮和也主演で実写映画化した『8番出口』(8月29日公開)、眉月じゅんの同名コミックを吉岡里帆と水上恒司のダブル主演で実写映画化した『九龍ジェネリックロマンス』(8月29日公開)、1980年代から続く人気シリーズの第6作『ベスト・キッド:レジェンズ』(8月29日公開)、スタジオA24が贈るクィアロマンススリラー『愛はステロイド』(8月29日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬