遊園地を舞台にジェットコースターで“赤い人”と大格闘!『カラダ探し THE LAST NIGHT』壮絶なアクションシーン舞台裏をレポート

遊園地を舞台にジェットコースターで“赤い人”と大格闘!『カラダ探し THE LAST NIGHT』壮絶なアクションシーン舞台裏をレポート

ジェットコースターで“赤い人”と格闘!

本作の最大の見どころとなるのが、日本初の木製ジェットコースター「ジュピター」における“赤い人”との激闘シーンだ。6万本の米松によって組み上げられたジェットコースターは、美しく雄大。日没後、ライトアップされたシルエットにはゾクリとするような凄みがある。

【写真を見る】ジェットコースターでアクションシーンを撮影!眞栄田郷敦&櫻井海音が集中力を高めて撮影に臨んだ
【写真を見る】ジェットコースターでアクションシーンを撮影!眞栄田郷敦&櫻井海音が集中力を高めて撮影に臨んだ[c]2025「カラダ探し THE LAST NIGHT」製作委員会

ジェットコースターのスタート地点で、高広&陸人&岬がタッグを組んで“赤い人”と戦うシーンでは、羽住英一郎監督を中心に入念に準備が進められていた。その間にも試運転が繰り返されたジェットコースターの「ゴー!」という加速音が、現場の緊張感を高める。スタート地点に戻ってきたコースターを舞台に、いよいよ撮影がスタート。激しいアクションが展開する場面となるが、前作から高広役を続投し、羽住監督とも再タッグとなった眞栄田は「高広ならこう動くと思う」と熱心に監督とディスカッション。細やかな動きにもキャラクター性を反映させながら、シーンを豊かなものにしていく。

櫻井と安斉もその動きにくらいつき、“赤い人”と大格闘。背後から目玉をギョロリと光らせた“赤い人”が襲いかかると、陸人役の櫻井が「岬、うしろ!」と叫び、岬役の安斉は“赤い人”にハイキック!岬の蹴りによって“赤い人”がぶっ飛んでいくという場面のために、安斉は撮影の合間にも蹴りの練習に余念がない。スピード感あふれるアクションとなる上に、羽住監督からは「“赤い人”が来た!と気づいてから、蹴りを入れてほしい。その間が大切」というオーダーも。当てるタイミングを合わせるのに苦労しつつも、本番では渾身の蹴りが炸裂。監督から「OK!」がかかると思わず「よっしゃ!」と両手でガッツポーズをした安斉。その熱演を称えるように、スタッフからも「おおー!」と声が上がった。

羽住英一郎監督の手腕が冴え渡る!
羽住英一郎監督の手腕が冴え渡る![c]2025「カラダ探し THE LAST NIGHT」製作委員会

“赤い人”は、蹴られてぶっ飛んでもまだまだ襲いかかってくる。ビビリな性格の陸人も“赤い人”に飛びかかり、必死に戦う。陸人の血糊が増えていく過程も壮絶な死闘を物語っていたが、「うわー!」と“赤い人”を押さえつけたシーンの後、櫻井は“赤い人”役のキャストに「今の強さ、大丈夫でしたか?」と気遣う優しさも。高広&陸人&岬の連携プレイが必須となる場面は、キャスト陣の全身から集中力と一体感がにじみ出る迫力のシーンとなった。

その後、高広と岬を乗せたジェットコースターはついに動き出し、ハイスピードで上昇&落下する。カメラは木製コースターの揺れときしむ音までをとらえ、観客もコースターに乗り込んでいるかのような臨場感を味わえる。さらに、コースターの頂上にまで“赤い人”が追いかけてくるのだからスリル満点。原祐樹プロデューサーは、「ジェットコースターを登場させることで、間違いなく前作とは迫力が違うものになる。ジェットコースターで“赤い人”との対決を撮ることができたのは、羽住監督だからこそ。試行錯誤しながらどうやって撮るのかと、新しいことに毎回チャレンジしていらっしゃる」と数々のエンタメ大作を送り出してきた羽住監督の手腕に惚れ惚れ。スタッフ、キャストがアイデアと情熱を持ち寄り、「アトラクションムービー」と呼ぶにふさわしいホラー映画が誕生した。


取材・文/成田おり枝

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