アナ・デ・アルマス、火炎放射器バトルは「正気の沙汰ではない(笑)」。監督と語った「ジョン・ウィック」最新作のアクションが生まれるまで
「最初はジョン・ウィックが登場する設定ではなかったです」(レン・ワイズマン監督)
――キアヌ・リーヴスがこの作品ではプロデューサーと出演を兼ねています。キアヌ自身がこの作品に出演するアイデアは、最初から?それとも監督が熱望したから?
ワイズマン「最初はジョン・ウィックが登場する設定ではなかったですね。出てほしかったんですが。最初に私が受け取った脚本は、物事がどこで起こったかについてのタイムラインが必ずしも書かれてありませんでした。それだけに、そこからいじりようがある、という可能性も見出していました。この作品を作るうえで一番大事にしたかったのは、これまでの4作品と完全にリンクしたスピンオフ、ではなく、『ジョン・ウィック』の世界観を使ったパートナー映画として成立させることだったので、キアヌとディスカッションをしていくなかで事象のタイムラインが生まれ、ジョン・ウィックが出ることが決まりました」
アルマス「キアヌとは10年前に出会い(『ノック・ノック』)、この作品で3作目となりますが、彼が作り上げたキャラクターと世界はすばらしく、とても美しい再会だと感じていますし、私が彼の世界の一部になってサポートすることで、本当に夢がかなった気分です。彼はいつもすごく謙虚ですし、ご存知だと思いますが共演者やスタッフに対して全力で居心地のいい場所づくりをしてくれます。その分、アドバイスをしたりとか、積極的になにかに働きかけるということはしないタイプでもあるので、私が彼から直接なにかを学んだというよりは、彼を模範にして学ぶ機会を得た、というのが正しいかな。共演シーンのリハーサルでは、一緒にアイデアを出し合ったりしてとても楽しかったですね。すごくいい思い出です」
――では最後に、イエスかノーで。本作の続編、もしくはイヴが登場する別のスピンオフや「ジョン・ウィック」シリーズの可能性はありますか?
アルマス&ワイズマン「(超即答で)もちろんイエス」
アルマス「もちろんすぐにはできないと思いますが、確実に可能性はありますし、私もぜひやりたいです」
ワイズマン「私たちはこの映画を『ジョン・ウィック』のファンが受け入れてくれたことに本当に満足していますし、みなさんがもっと観たいと思ってくださるなら、私たちももっと期待に応えたいと思ってますよ」
取材・文/よしひろ まさみち