注目の映画作家のコラボで描く“詩的リアリズム“の世界…『そこにきみはいて』特報映像&ティザービジュアル
<コメント>
●竹馬靖具(監督・脚本)
「中川さんから原案を受け取った時、正直に言えば、私にはこの脚本は書けないと思いました。けれど、主演の福地さん、中川さん、寛一郎さんという3人の存在から強いインスピレーションを受け、この物語は、自然と輪郭を持ちはじめたように思います。福地さんは、非常に難しい役柄に真正面から向き合い、見事に演じてくれました。この役を演じられるのは、やはり福地さんしかいない。作品が完成したいま、改めてそう感じています」
●中川龍太郎(原案・中野慎吾役)
「“演じる”ことによってのみ癒すことができる痛みがあることを竹馬監督に教えていただきました。“中野慎吾”という小説家は、自らの痛みから目を背けることで大切な人たちを傷つけ続けてきた人物です。その姿には、自分が監督として映画に関わる中では表現できなかった感情や言葉が詰め込まれています。拙作『走れ、絶望に追いつかれない速さで』が公開されてちょうど十年。あの時、観客のみな様との対話を通して、自分の抱えていた問題にわずかな光明が見えた気がしました。あの日々のように、この作品を見ていただいた方々と対話できる日を楽しみにしています」
●福地桃子(香里役)
「私たちはどこまで行けるのだろう。深い繋がりがあると信じる2人の人生の1ページです。信じたい気持ちと信じるということが、すれ違うことを知っている。“ほんとう“を知りながら、人はどこまで信じることができるのだろうと考えます。じっくり流れていく時間の中には沢山の学びがあり、大切な時間を過ごさせてもらいました。この作品を通して、彼らの人生を通して、みなさまに何が届くのか、楽しみにしています」
●寛一郎(健流役)
「自分自身の一つの節目を刻んだ作品。大切な作品です。監督共演者共に素敵な出会いでした。少しでも多くの人に見てもらえることを願ってます」
文/平尾嘉浩