声優陣の名演が光る『劇場版「鬼滅の刃」』を櫻井孝宏が振り返る「冨岡義勇役との出逢いは僥倖という言葉に尽きる」

声優陣の名演が光る『劇場版「鬼滅の刃」』を櫻井孝宏が振り返る「冨岡義勇役との出逢いは僥倖という言葉に尽きる」

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が公開となり、日本中が興奮に沸き返っている。155分という上映時間のなかに、登場人物たちの織り成すドラマ、映像の迫力、声優陣の名演などあふれんばかりの熱量が注ぎ込まれた本作。冨岡義勇役を演じる櫻井孝宏は圧倒されたことを告白。本シリーズに身を投じ、柱の一人である義勇を演じられることは「僥倖」だと語った。櫻井が、炭治郎役の花江夏樹、そして絶対的強者として立ちはだかる猗窩座役の石田彰とのアフレコを振り返ると共に、唯一無二の声音と表現力で存在感を放つまでの道のりについて明かした。

「語彙を失う、155分。本当にすごい」

「週刊少年ジャンプ」で連載された吾峠呼世晴の人気漫画のアニメ化した本作。家族を鬼に殺された主人公の少年、竈門炭治郎が鬼狩りの組織“鬼殺隊”へ入り、仲間と出会いながら“鬼”と激闘を繰り広げていく姿を描く。無限城編では、十二鬼月を束ねる鬼舞辻無惨の本拠地「無限城」を舞台に、“鬼殺隊”と“鬼”の決戦の火蓋が切られる。

成長しながら、仲間との友情や絆を深めてきた炭治郎。無限城での戦いに挑む
成長しながら、仲間との友情や絆を深めてきた炭治郎。無限城での戦いに挑む[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

7月18日より公開となり、公開から17日間で観客動員1255万人、興行収入176.3億円を突破するなど怒涛の勢いで広がっている本作。鑑賞後の反応としても感動の声が続々と上がっているが、櫻井は「本作の魅力のひとつである映像のクオリティとしても素晴らしいものになるとはわかっていたのですが、表現方法も含めてまたさらにギアを上げたような映像になっていた」と語る。

鬼の根城、無限城の広がりを圧倒的な映像美によって描いている
鬼の根城、無限城の広がりを圧倒的な映像美によって描いている[c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

櫻井は「語彙を失う、155分」だと表現する。「原作で繰り広げられる展開を余すところなく描きつつ、戦闘描写などアニメーションとして膨らませている部分もある。また本作のひとつのコアとなっているのは戦いの舞台となる無限城の表現だと思いますが、“無限である”という説得力をこれだけのクオリティで作り上げ、全編にわたって熱量を込めて完成させたということには、正直、語彙を失いました。本当にすごい…この一言です」と驚嘆。

「もう一度観たいと思うような、エネルギーやパワーを持っている」と語った櫻井孝宏
「もう一度観たいと思うような、エネルギーやパワーを持っている」と語った櫻井孝宏撮影/興梠真穂

「体感としては、155分という時間を感じなかったですね。戦いにおいても炭治郎は素直にリアクションをしてくれるし、義勇は言葉に出さずとも心の声で語られる。そういったキャラクターの心理描写も秀逸なので、映画館に入って椅子に座ったらただただ魅せられてしまう。そんな155分だったように思います」と映像と共に心理描写にもくぎづけになったといい、リピーターも多く見受けられることについて「もう一度観たいと思うような、エネルギーやパワーを持っている」と共感しきりだ。


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