スピルバーグ作品へのオマージュをキャスト&製作陣が語る!『ジュラシック・ワールド/復活の大地』特別映像
「ジュラシック」シリーズの新章『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日公開)。本作より、スティーヴン・スピルバーグ作品へのオマージュが随所にちりばめられた制作の舞台裏を、豪華キャストとスタッフ陣が語る特別映像が解禁された。
『ジョーズ』(75)、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「ジュラシック・パーク」シリーズなど、映画史に残る名作を生み出してきたスティーヴン・スピルバーグ。そのDNAを継承する本作では、シリーズ初期の2作となる『ジュラシック・パーク』(93)と『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)の脚本を手がけたデヴィッド・コープが、スピルバーグの熱烈ラブコールによって28年ぶりにシリーズへカムバック。物語はサバイバルのスリルとスケールを増しながら、シリーズの原点に立ち返る内容となっている。
本作でメガホンを取ったギャレス・エドワーズ監督は、幼少期からスピルバーグ作品を愛し、研究し続けてきた人物。監督の打診を受けた際、コープによる脚本を読んで「この脚本はスピルバーグへの恋文でした」と強く心を動かされたという。その思いは映像にも強く反映されており、モササウルスが水中から突然襲いかかるシーンは『ジョーズ』の恐怖を彷彿とさせ、ケツァルコアトルスが登場する場面では『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)の遺跡を想起させるなど、スピルバーグ作品への明確なオマージュが随所に盛り込まれている。さらに、ディロフォサウルスの威嚇シーンや博物館の垂れ幕など、『ジュラシック・パーク』を思わせる演出も多く、シリーズファンにはたまらない演出となっている。
また、監督にとっての念願だったフィルム撮影も本作で実現。「以前からフィルムで撮影し、かつ自然な映画的な質感を持ちたかったんだ」とその想いを語り、『ジュラシック・パーク』や『ジョーズ』など、スピルバーグ作品の魅力を形づくっていた“映画らしい質感”を再現するため、35mmフィルムを使用して撮影された。映像からは、フィルムならではの粒子感や鮮やかな色彩、ヴィンテージな質感がにじみ出ており、シリーズのレガシーを現代に甦らせている。
キャスト陣も、本作の原点回帰への姿勢に共鳴。ヘンリー・ルーミス博士役のジョナサン・ベイリーは「往年のファンにささげる作品だ」と語り、主人公ゾーラ・ベネットを演じたスカーレット・ヨハンソンも「『復活の大地』は1作目にさかのぼるサバイバルの物語です。基本に立ち返って恐竜の島にいる臨場感を観客に届けます」と語るように、本作がシリーズの原点『ジュラシック・パーク』に深くルーツを持つことが、彼らの言葉からも伝わってくる。
革新的な撮影技術で世界中に興奮と感動を与え続けてきた「ジュラシック」シリーズ。今回の新章では、そんな伝統を大切にしながら、さらにスケールアップした新たな冒険が描かれている。恐竜という太古の生物が現代に蘇るというシリーズ原点の魅力はそのままに、よりダイナミックな世界観と奥行きのある人間ドラマが織り交ぜられている。ダンカン・キンケイド役のマハーシャラ・アリは「壮大な冒険物語で、新たな恐竜が何種類も現れます」と語り、エドワーズ監督も「ユーモアにあふれていて、恐怖と緊張感も満載です」とその見どころを明かしている。恐竜との遭遇によって描かれる冒険や友情、葛藤など、人間模様にも心を揺さぶられる魅力的な作品に仕上がっている。
スピルバーグ作品への敬意と、最新映像技術への挑戦が見事に融合した『ジュラシック・ワールド/復活の大地』。かつての映画体験の記憶を呼び覚ましながら、まったく新しい“恐竜の世界”を描き出す本作は、シリーズのファンはもちろん、新たに本作に触れる観客にも大きな衝撃と感動を届けてくれるに違いない。ぜひ、劇場の大きなスクリーンで、“新ジュラ”の圧倒的スケールを体感してほしい!
文/平尾嘉浩