河瀨直美監督最新作『たしかにあった幻』ロカルノ国際映画祭のクロージングに決定!劇場公開は2026年2月

河瀨直美監督最新作『たしかにあった幻』ロカルノ国際映画祭のクロージングに決定!劇場公開は2026年2月

<コメント>

●河瀨直美(監督&脚本)

「このたび、映画を本当に愛してやまないロカルノ国際映画祭の選考委員のみなさまに本年度のコンペ部門のクロージングフィルムに選んでいただきましたことを大変光栄に思います。思い返せば、2000年公開の『火垂』がロカルノで受賞したことは私にとってとても美しい忘れられない想い出です。25年の月日を経て、またロカルノに戻って来れたことに感謝しています。新作に寄せたロカルノ映画祭のアーティスティックディレクターのGiona A.Nazzaroさんからのメッセージをここに記します。“水のように、音を立てずに深く掘り下げ沈黙を恐れず、耳を傾ける映画を作ってくれてありがとう”」

●ヴィッキー・クリープス(コリー役)

「映画を作る時、私は目に見えない一本の糸をたどります。夢という大きな織物に織り込まれていく糸です。今回、糸は、私を屋久島の太古の森の奥深くへと導き、そして幼い頃のやさしい心へと連れ戻してくれました。幽霊と現実のあいだの繊細な境界線を歩きながら、私は愛という謎に引き寄せられていきました」

●寛一郎(迅役)

「諸行無常。なにかこの作品に込められたテーマのような気がしています。この作品は自分にとって挑戦でした。言語、様々な自然での撮影、新たな人との出会いで、沢山の学びと、この現場でしか体験できない経験をさせてもらいました。そんな作品がこうしてロカルノ国際映画祭に招待していただいた事を光栄に思います。かかわったたくさんの人たちの努力が報われる気がします。そしてこの作品が世界の人に観ていただけることに喜びを感じています」


文/平尾嘉浩

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