『プラダを着た悪魔』続編も控えるアン・ハサウェイ、A24新作『Mother Mary』で“レディー・ガガのようなポップスター”に!?
インタビューのなかでハサウェイは「脚本を最初に読んだ時、マザー・メアリーを“演じる”ことはできないと衝撃を受けました。もしこの役をもらえたら、デヴィッド(・ロウリー監督)が操れるような存在にならなければならなかった」と振り返る。またクライマックスの重要なシーンの撮影では、役に入り込むあまり泣き崩れたこともあったとか。それでもハサウェイは「自分でコントロールできなかったことにとても感謝しています」と語る。
さらに、ポップスター役を演じるためにハサウェイはボーカルとダンスのトレーニングにも励んだそうで、「初心者であることを受け入れなければなりませんでした。自分が下手だと知りながら、毎日現場に出る。それでいいと思わなければならなかった。その心構えに到達するまで、捨てがたいものを捨てなければならず、まるで人生を変えるような経験といっていいほど大変でした」と、これまでのキャリアを通して最も挑戦的な役柄だったことを明かした。
『Mother Mary』はA24の配給のもと、年内に劇場公開が予定されている。『レ・ミゼラブル』(12)でアカデミー賞助演女優賞を獲得しているハサウェイにとって、それ以来の賞レース参戦、また『レイチェルの結婚』(08)以来のアカデミー賞主演女優賞ノミネートが期待されている同作。今後の続報に注目していきたい。
ほかにもデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の新作である『Flowervale Street』や、ジョシュ・ハートネットとダコタ・ジョンソンと共演する『Verity』の撮影をすでに終えているなど複数の話題作が待機しているハサウェイ。クリストファー・ノーラン監督の新作『オデュッセイア』(2026年公開)の撮影が今年2月にスタートし現在も続いていると伝えられているが、ハサウェイ自身はすでに代表作『プラダを着た悪魔』(06)の続編の撮影に移っている模様。
その『The Devil Wears Prada2』は、前作に引き続きメリル・ストリープが演じる「ランウェイ」の編集長ミランダが、雑誌の衰退や出版業界に吹く逆風に立ち向かう様を描く物語とのことで、アンディ役のハサウェイ、ナイジェル役のスタンリー・トゥッチ、また前作ではアシスタントで今作では広告主であるブランドの幹部となるエミリー役のエミリー・ブラントが続投。新キャストとしてケネス・ブラナーらの出演も明らかになっている。
7月1日にクランクインを迎えるや、SNS上には撮影現場の目撃情報が多数投稿されるなど大きな注目が寄せられている同作。7月21日にはハサウェイ自ら「2025年のアンディ・サックス」と添えて現場でのオフショットをInstagramに投稿し、続編の公開を待ち望んでいるファンを歓喜させた。『The Devil Wears Prada2』は2026年5月1日に北米公開予定。こちらも日本公開が楽しみだ!
文/久保田 和馬