『ランド・オブ・バッド』の見どころを、監督&ラッセル・クロウが語る!これまでの戦争映画と一線を画す“視点”とは?

映画ニュース

『ランド・オブ・バッド』の見どころを、監督&ラッセル・クロウが語る!これまでの戦争映画と一線を画す“視点”とは?

オスカー俳優ラッセル・クロウと「ハンガー・ゲーム」シリーズのリアム・ヘムズワースがダブル主演を務めた『ランド・オブ・バッド』(8月15日公開)。現実世界にも通じるテーマである“技術の進歩”と“戦争のあり方”に斬り込んだ本作から、このたびウィリアム・ユーバンク監督とクロウが作品の見どころを語る談話を独占入手した。

本作の舞台はイスラム過激派の温床であるスールー海に浮かぶ緑豊かな島。精鋭揃いの米軍特殊部隊デルタフォースが、極秘任務のさなかに反政府ゲリラに遭遇し壊滅寸前に陥る。その作戦に、実戦経験がほとんどないまま参加したJTAC(統合末端攻撃統制官)のキニー軍曹(ヘムズワース)は孤立してしまい、はるか上空から支援する無人戦闘機とベテラン操縦官のグリム大尉(クロウ)を頼みの綱にして決死の逃避行と逆襲に挑んでいく。

メガホンをとったのは『アンダーウォーター』のウィリアム・ユーバンク監督
メガホンをとったのは『アンダーウォーター』のウィリアム・ユーバンク監督[c]2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.

「『ダイ・ハード』のように一人で追い詰められ、限られた選択肢や手段で戦うキャラクターが大好きなんです」と、ユーバンク監督は“最後の一人が生き残る”タイプの映画から大きな影響を受けたことを強調。「この映画でも、主人公は武器をほとんど持っておらず、ドローンと数発のミサイルだけが頼り。だからいつそれらを使うのがベストか、あらゆる状況からどう抜け出すかを考え続けなければならないんです」と語る。

さらに「本作はテクノロジーに焦点を当てつつ、そのなかにいる人間の姿も描こうとしています。これまでにもドローン操縦士に焦点を当てた映画はありましたが、画面を見つめ続けながらも戦場から離れ場所にいるというドローン操縦士が抱える個人的な葛藤を描いているのです」と従来の戦争映画とは一線を画すような視点から物語が展開していくことをアピール。

【写真を見る】米海軍全面協力で実現した、究極のリアリティ!ドローンなどの技術の進歩から戦争と人間の本質を物語る
【写真を見る】米海軍全面協力で実現した、究極のリアリティ!ドローンなどの技術の進歩から戦争と人間の本質を物語る[c]2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.

一方そのドローン操縦士のエディ・グリム役を演じたクロウは、自身の演じた役柄について「彼はチームの自然な一員というわけではなく、現地の兵士とは実際に会うことはほとんどない。オペレーターとつながっているものの、ほとんどの場合、その作戦で使われるコールサインでしか相手を知らないんです」と説明。

その上で「この物語では現地にいるオペレーターとドローン操縦士の間に親密な関係が生まれている。起こっている出来事のせいで作戦中になにか問題が起きてしまい、ドローン操縦士は責任を感じている。だからこそ彼は、現地の兵士の安全を守り、任務を成功させるためにできる限りのことをしなければならない」と、戦地にいないからこそのプレッシャーと闘う役柄であることに言及した。

『ランド・オブ・バッド』は8月15日(金)より公開!
『ランド・オブ・バッド』は8月15日(金)より公開![c]2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.

アメリカ海軍の全面協力のもと、軍人同士の会話から銃撃戦の臨場感にいたるまで、入念な取材に基づいて現代の軍事作戦行動をリアルに描写した『ランド・オブ・バッド』。クロウ演じるドローン操縦士の内に秘めたドラマに注目しながら、緊迫のサバイバルを体感してほしい。

文/久保田 和馬

作品情報へ

関連作品