白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈ら個性派キャストが集結!岩田剛典主演作『金髪』特報映像
<キャストコメント>
●白鳥玉季(板緑役)
「台本を初めて読んだ時、『校則』をテーマに進んでいく物語に強く惹かれました。私自身、校則に疑問を持った経験が少なかったので、ルールに対して真っ直ぐ向き合い、時に大胆に行動する勇敢な戦士のような板緑の姿に圧巻されました。全てが板緑の手のひらで踊らされているようにも思えるほど、魅力的なキャラクターを演じることができうれしく思います。そんな板緑と、おじさん予備軍の少し情けない市川先生とのベストコンビにクスッと笑ったり、胸がじんわり温かくなる瞬間もあります。この作品を観たあと、『校則』という言葉にちょっとだけニヤッとしてもらえたら、それだけで大成功です。ぜひご期待ください!」
●門脇麦(赤坂役)
「私は数日の参加でしたが、監督が心から岩田さんの芝居を楽しみながら撮影している空気が心地よく、リラックスして撮影に臨めました。いままで演じてきた役のなかで1番辛辣なことをたくさん言ったかもしれません。でも演じてても笑いを堪えるのが大変だったシーンもあるくらい坂下監督ワールド全開な作品になっております。岩田さんの翻弄されていく姿は普段の爽やかさとはかけ離れてますが、どこかで魅力的です。ぜひ劇場でその姿を見届けてください」
●山田真歩(中本役)
「中学生の時、理不尽なルールがたくさんあったことを思い出しました。『どうして赤いゴムで髪を結っちゃいけないんですか?』、『どうして尾崎豊のCDを下校放送で流しちゃいけないんですか?』。真剣にその理由を聞いても、先生たちは『中学生らしくないから』とか『ダメなことはダメだから』などと、本当に納得いく答えはくれませんでした。岩田さん演じられる教師、市川が、職員室でも生徒たちにも追い詰められていく様子は可笑しくもあるのですが、ちょっとせつなくもあります。かくゆう私も、面倒なことに巻き込まれないように傍観している教師、中本を演じながら、中学生の頃の自分から見て『恥ずかしい大人』になっていないだろうか?と不安にもなりました」
●田村健太郎(駒井役)
「子どもに金髪はダメという校則があるように、大人にも大人のたしなみとして見えない校則のようなものがあります。子どもも大人もなぜこんな決まりがあるんだろうと思うのは同じことで、その“なぜ”を考えていく先にしか、年齢も育った環境も違うあなたと私が通じ合える場所はないのかもしれません。その交わった場所に行けた時、大人も子どもも少しだけ“大人”になれるのかもしれないし、なれないかもしれない…どう思いますか?とスクリーンから尋ねられてるようなスリル。坂下監督には、正解というニンジンを目の前にぶら下げられ、釣られて走っていたらまだ見ぬ別の光景を見せられた。憎らしい…。岩田さん、自分のことをおじさんだと思っていないおじさんという役に爽やかさという劇薬をブレンドしてきて、その匂い立つ狂気と羞恥に38才の私は顔で笑って心は号泣完全KO…。みなさま、どうか劇場で確かめてみてくださいよ…」
●内田慈(西原役)
「門脇麦さん演じる赤坂美咲の同僚、西原を演じました内田慈です。坂下雄一郎という人はものすごくヘンテコな人です。本人も作品も飄々として見えるけど、中はたぎっている、に違いない。社会(世界)に対して、人に、自分に対して。私は坂下組には『ピンカートンに会いにいく』『決戦は日曜日』に続き、今作『金髪』で3回目の出演ですが、いつも坂下哲学が徹底されていて、魅了されます。彼の目線から見る世界、そしてそれを表現にするときの温度感が私はとても好きです。門脇さんとのやり取りがとても楽しかったです。すごくフラットな方で、撮影の合間も沢山おしゃべりをしました。その距離感が、うまく画に(役の関係性に)乗っかってるといいなぁ。撮影監督の月永雄太さん(『決戦は日曜日』も)のカメラワークもお楽しみに!お客様が、クスクスと笑っていたら『あ…!』と刺さっちゃう瞬間を、いまから想像してニヤニヤしています」
文/平尾嘉浩