ヒョンビンがリリー・フランキーと交わした“約束“を、映画『ハルビン』ジャパンプレミアで告白!

ヒョンビンがリリー・フランキーと交わした“約束“を、映画『ハルビン』ジャパンプレミアで告白!

映画『ハルビン』(7月4日公開)のジャパンプレミアが6月27日、新宿ピカデリーにて開催され、主演のヒョンビン、ウ・ミンホ監督が来日。本作に出演するリリー・フランキーと共に、上映後の舞台挨拶に登場した。

【写真を見る】リリー・フランキーがジェントルなヒョンビンのエピソード披露すると…ヒョンビンから飛び出したコメントに会場には黄色い歓声が!
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本作は、アジアを震撼させた歴史的事件を現代の視点から再解釈したサスペンス・アクション・エンターテイメント。ヒョンビンが祖国独立の使命を胸に命をかけて、中国・ハルビンへ向かった大韓義軍アン・ジュングン(安重根)に扮し、リリーが伊藤博文役を演じている。

15年ぶりに作品プロモーション公式来日を果たしたヒョンビンは、日本での公開を控えた心境について「日韓の歴史的事件を描いています。そういった作品で日本の皆さんとこのようにお会いできることが感慨深いです」としみじみ。さらに、「映画をどのように観てくださるのか気になっていますし、少し緊張もしています」と挨拶し、大きな歓声と拍手を浴びていた。

15年ぶりに作品プロモーション公式来日を果たしたヒョンビン
15年ぶりに作品プロモーション公式来日を果たしたヒョンビン

「日本での公開がとても大きな意味を持っていると思います。どのように感じてくださるのか気になっているし、ワクワクしています」と話したミンホ監督。リリーも「お互いの国で上映されることが平和の象徴」と、韓国、日本の両国で上映されることに意味があるとしながらも「まずはなにより映画として楽しんでほしいです。それが映画としてのよい姿だと思っています」とエンターテインメント作品として届けること自体に意味があるとしていた。

アン・ジュングンに関するコンテンツがたくさん作られており、「もともと興味を持っていたテーマ」と明かしたミンホ監督は「偶然書店で自叙伝をてにする機会があって。人間的な苦悩を抱えている人物だと知りました。知らなかったことがたくさん描かれていました」と発見があったとし、アン・ジュングンがハルビンに行ってなにをやろうとしたのか、同志に対する想いはどのようなものだったのかなどを映画に描きたかったとも明かしていた。

リリー・フランキーの大ファンだというウ・ミンホ監督
リリー・フランキーの大ファンだというウ・ミンホ監督

出演の決め手はアン・ジュングンの人間としての姿だったと語ったヒョンビン。さらに、ミンホ監督が伝えたいと思っていることやその誠意が伝わってきたことが大きな理由だったと明かし、「意味のある映画を作ろうと言ってくれた。監督を信じていい映画を作りたいと思っていました」とニッコリ。ミンホ監督の大ファンだというリリーは「監督の長編はほとんど観ているし、ヒョンビンさんの作品はここにいる皆さんと同じく観ています。僕に限らず、ヒョンビンさんと共演できるというオファーは断らないと思います」とミンホ監督、そしてヒョンビンとの共演は、大きく惹かれるものがあった、断る理由がなかったと強調し、大きな拍手を浴びる。

伊藤博文役で本作に出演したリリー・フランキー
伊藤博文役で本作に出演したリリー・フランキー

ラトビア・モンゴルなど大規模な海外ロケを行い、圧巻の映像世界を作り上げた撮影を振り返り、「撮影が始まる前に監督から宣戦布告がありました」とニヤリとしたヒョンビン。気になる戦線布告の内容は、「(映画で描かれている)あの当時は、国を変えるために大変な苦労をしいていた。だから僕たちも簡単に撮影してはいけないと言われました」とのこと。ミンホ監督には、当時の苦労を表現するために、現代の技術を使って作ることよりも、同じように辛く大変なことを経験しなければいけないという狙いがあった模様。ヒョンビンはミンホ監督の”宣戦布告”がスタッフ、キャスト全員に広がっていたと説明した上で、「この時代はどんなことを考えていたんだろう。そんなことに想いを馳せることができました」とし、そういった思考も演技に活かすことができたと、充実感を滲ませていた。

本作で大韓義軍アン・ジュングン(安重根)に扮したヒョンビン
本作で大韓義軍アン・ジュングン(安重根)に扮したヒョンビン

撮影には日本から一人参加したリリー。現場で日本人は一人だったが、ヒョンビンは優しいし、ミンホ監督はエネルギッシュで頼もしいので、心強かったそう。さらにヒョンビンについて「皆さんもご存知のようにとてもジェントル。10人くらいでご飯を食べている時には隣に座ってくれました」とニコニコ。韓国語が飛び交うなかで、リリーが黙っていると「ヒョンビンさんが僕の手に手を乗せて『Are you OK?』と話しかけてくれる。そんなことされてごらんなさいよ!」とファンの黄色い歓声を誘うコメントをすると、ヒョンビンも「僕はリリーさんのファンだったので下心がありました(笑)」とジョークを飛ばすと、観客は歓声をあげながら大喜びしていた。

ファンの歓声に笑顔
ファンの歓声に笑顔

今回のジャパンプレミアでの来日は、リリーとの約束があったと明かしたヒョンビン。「韓国で公開された時、プレミア上映や舞台挨拶でリリーさんと『日本でもこのようなイベントがあるときはぜひ一緒にいきましょう!』と約束をしていました。今日、その約束を果たすことができました」と満面の笑みを浮かべ、リリーに感謝。大きな拍手が湧き起こる中、ミンホ監督も「僕も一言いいたいです!」と切り出し、「ヒョンビンがアン・ジュングンに憑依した姿を映画のなかで見せてくれました」とヒョンビンの芝居に敬意。さらに「僕はリリーさんの大ファンで出演作品はほとんど観ています。そんなリリーさんの演技を間近で見ることができたのは驚くべき経験」と目を輝かせ、「伊藤博文以上の存在感がありました。実物以上の表現をしてくださったことに改めてお礼を言いたいです!」と3人がお互いに感謝や尊敬の言葉をかけ合う、あたたかいイベントとなっていた。

取材・文/タナカシノブ

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