『国宝』が公開3週目にして首位に浮上!“天を味方につけた”相乗効果で、前週から大幅に成績アップ

『国宝』が公開3週目にして首位に浮上!“天を味方につけた”相乗効果で、前週から大幅に成績アップ

『君がトクベツ』『28年後…』が初登場でランクイン!

2週連続1位だった『リロ&スティッチ』は、2位後退も好調キープ!
2週連続1位だった『リロ&スティッチ』は、2位後退も好調キープ![c] 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

さて、先週まで2週連続で首位に立っていた『リロ&スティッチ』は、勢いの面では『国宝』に呑まれて2位にランクダウンしたものの、ファミリー層を動員できるという点ではまだまだ優位にあるといえよう。

週末3日間の動員は24万8028人と前週比79%。また興収は3億5223万円と前週比77%の数字をキープしており、累計成績では動員126万212人、興収18億2533万円に到達。初週末の成績では届かなかった実写版『リトル・マーメイド』(23)の2週目以降の動員成績と比較すると、2週目末(先週)が117%、3週目末(今週)が109%と堅実さでは上回っている。これを維持できれば、興収30億円、あるいはオリジナル版の興収(29億1000万円)に届く可能性もあるだろう。

『フロントライン』も興収10億円到達が確実なヒット
『フロントライン』も興収10億円到達が確実なヒット[c]2025「フロントライン」製作委員会

前週に引き続き3位を守り抜いた『フロントライン』は、週末3日間で動員16万5000人、興収2億3300万円と、前週比66〜67%の成績を維持。累計成績では動員60万人&興収8億円を超えており、ヒットの目安である興収10億円到達は確実。また長澤まさみ主演の『ドールハウス』は動員15万8000人、興収2億1800万円で前週比90〜91%。累計成績では動員45万人&興収6億円を突破している。

公開6週目を迎えた『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は、累計成績で動員283万人&興収44億円を突破。前週末から約4億円ほど興収を上乗せしており、着々と興収50億円の大台に近付いている。

畑芽育&大橋和也主演『君がトクベツ』は6位に初登場
畑芽育&大橋和也主演『君がトクベツ』は6位に初登場[c]幸田もも子/集英社・映画「君がトクベツ」製作委員会

新作は2作品がランクイン。イケメン嫌いの陰キャ女子と国民的アイドルの恋模様を描く幸田もも子の同名コミックを、畑芽育となにわ男子の大橋和也のダブル主演で実写映画化した『君がトクベツ』(公開中)は6位スタート。ダニー・ボイル監督と脚本家アレックス・ガーランドがタッグを組んだ『28年後…』(公開中)は18年ぶりの続編というハンデがありながらも10位に入る大健闘を果たした。

そして6月24日(火)に最終話を迎えるのに合わせて、全国368館で再上映がスタートした『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(公開中)は9位にランクイン。今年1月に公開され、すでに興収30億円を超える大ヒットを記録している同作だが、今回の再上映はテレビ放送時に施した修正を反映したバージョンでの上映。多くのファンがふたたび足を運んでいるようだ。

以下は、1~10位までのランキング(6月20日〜6月22日)
1位『国宝』
2位『リロ&スティッチ』
3位『フロントライン』
4位『ドールハウス』
5位『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
6位『君がトクベツ』
7位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
8位『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』
9位『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』
10位『28年後…』

今週末は、『トップガン マーヴェリック』(23)のスタッフが再集結を果たし、ブラッド・ピットの緊急来日でも話題の映画『F1(R)/エフワン』(6月27日公開)、三池崇史監督と綾野剛がタッグを組んだ『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』(6月27日公開)、昨年シリーズ初の動員ランキング1位を飾った国民的アニメの劇場版最新作『映画 それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』(6月27日公開)などが控えている。


文/久保田 和馬

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