母は一世を風靡したロマコメの女王、父はオールアメリカンなグッドルッキングガイ!なのに地味な二世俳優ジャック・クエイドの類まれなる“普通力”
無痛だけど普通の男がヒーローになるべく奮闘する『Mr.ノボカイン』
そんなジャックの最新作が、6月20日より公開となった『Mr.ノボカイン』だ。本作は痛みをまったく感じないという主人公ノボカインが、職場を襲った銀行強盗に人質としてさらわれた愛するシェリー(アンバー・ミッドサンダー)を救うため、“無痛”の体という武器一つで凶悪犯たちに立ち向かっていく。
ジャックが演じたノボカインは、気弱で真面目などこにでもいるような銀行員。痛みは感じないが、もちろんそれだけ。不死身ではないにもかかわらず、愛する人を救うため無茶をしてしまう心優しき男だ。
シェリーから無痛の体を「スーパーヒーローね」と褒められてついついニヤけたり、殺るか殺られるかの場面で熱々のフライパンを止めようとした敵の火傷を心配したり…あらゆる場面で肝の据わっていない小物ムーブを連発するノボカイン。
芸達者なジャックは、得意とするコミカルな演技を随所にはさみつつも、この小物が徐々に覚悟を決めていく様子も巧みに表現。普通の男が板についているからこそ、ヒーローとして覚醒してく際のカタルシスもひとしおだ。
“ザ・スター”な両親とは異なる魅力を武器に、ポジションを確立しつつあるジャック・クエイド。自分の道を突き進み、親の七光りとは言わせないような今後のさらなる活躍を期待したい!
文/サンクレイオ翼
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