ME:I・MOMONAが語る『リロ&スティッチ』ナニからもらった力「いま自分の手にあるものは、挑戦の証」
「挑戦して、減るものはひとつもなかった」
「空回りしてしまうところや不器用なところも含め、ナニと自分はものすごく似ている」というMOMONAだが、「ナニから力や刺激もたくさんもらいました」と告白。「ナニは、常に動いている人です。大変な状況に陥った時にも、立ち止まらずに頑張って行動をし続けている。完璧にはできないけれど、どうにかしなければと動き続けるからこそ、ナニはみんなとオハナになることができたんじゃないかと思うんです。これからも悩んだり、頑張れるかなと思うような時には、あきらめずに行動をし続けるナニが力をくれるような気がしています」と演じたナニには、共感や感謝、愛情がたっぷりと込められている。
ナニは、海洋生物学を学ぶという夢を持っている。リロとの生活を優先しなければと、現実と夢との間でもがく彼女の様子も見どころのひとつだ。オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」や本作での声優業など、あらゆるチャレンジを重ねてきたMOMONAだが、挑戦することの大切さについてどのように感じているだろうか。
MOMONAは「オーディション番組を振り返ってみても、挑戦して減るものはひとつもなかったと思います。『失敗したらどうしよう』と挫折した自分を想像したり、失うものに目を向けてしまうこともありました。ネガティブな考えに陥ることは誰しもがあるものだと思いますし、そのことによって挑戦できなくなってしまうこともあると思います」と切りだし、「私の歌と踊りが好きだと言ってくれる人がいること。MOMONAがステージに立つのを見たいと言ってくれる人の想いを、絶対に大切にしたい。そうやって私のことを信じてくれる人たちの想いを胸に、ここまで進んできました。実際にがむしゃらになってやってみると、失われていくものなんてひとつもなかった。どのような過程、選択にも、痛みや後悔がつきまとうものではありますが、そういうものも含めてすべて自分の財産になっています。いま自分の手のなかにあるものは、挑戦の証。挫折すらも宝物になるということを、ものすごく実感しています」と力強く語る。
MOMONAからはどんな質問にも情熱的で、温かな言葉が返ってくる。これからの歩む道のりが楽しみになるような、パワフルなオーラにあふれている。最後にME:Iとしての夢を聞いてみると、「いろいろな場所でコンサートができたらいいなと思っています。それこそハワイなど海外にいるファンの方にも会いに行けるくらい、パフォーマンス力を上げられるように頑張っていきたいなと思っています」と輝くような笑顔を見せていた。
取材・文/成田おり枝