ME:I・MOMONAが語る『リロ&スティッチ』ナニからもらった力「いま自分の手にあるものは、挑戦の証」

ME:I・MOMONAが語る『リロ&スティッチ』ナニからもらった力「いま自分の手にあるものは、挑戦の証」

「人に頼ることが苦手…。ME:I、そしてファンの皆さんの存在こそが大切な“オハナ<家族>”」

リロに愛情を注ぐナニだが、やる気が空回りしてしまう
リロに愛情を注ぐナニだが、やる気が空回りしてしまう[c]2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

1人でリロの親代わりを務めようとしながらも、まだ若いナニは頑張ろうとすればするほど失敗してしまう。やる気が空回りをするナニを見ていると、「グループを結成した最初のころの、自分とME:Iのことを思い出します」とMOMONAは打ち明ける。

「私はメンバーのなかでは年齢も少し上になるので、リーダーに決まる前から『自分の教えられることはないかな』『自分から進んでメンバーに声をかけていかなければ』とすごく気負ってしまっていたところがあって。いいチームになるためにはどういう声のかけ方をすればいいんだろうと、葛藤していました。『いまの声のかけ方はよくなかったな』と悩んだり、振り返ってみると空回りしていたなと思います」と回想。

 「KEIKOが、『大丈夫?』と声をかけてくれました」とメンバーに感謝を伝える
「KEIKOが、『大丈夫?』と声をかけてくれました」とメンバーに感謝を伝える撮影/河内彩

さらに「私は人に頼ることが苦手で…」と苦笑いを見せながら、「本作では、隣に住んでいるトゥトゥや、仲間のデイヴィッドが助けようとしてくれているのに、ナニが突っぱねてしまうような場面もありました。ああいった姿にもとても共感ができて、私自身も悩めば悩むほど『自分でどうにかしなければ』と考えてしまうタイプなんです」とシンパシーを寄せる。

そんな時にMOMONAを助けてくれたのが、メンバーの存在だ。「私の様子に気づいたメンバーのKEIKOが、『大丈夫?』と声をかけてくれました。私は何度も『大丈夫、大丈夫』と答えてしまっていたんですが、それでもKEIKOは諦めずにそばに居続けてくれて。そこで私は、ドッと涙が出たんです。『大丈夫』というのを口癖のように、自分を守るような言葉にしてしまっていたのですが、KEIKOが一歩踏み込んでくれたことで、『私は急に涙が出るくらい悩んでいたんだ』と自分でもわからなかったような感情に気づくことができた。大事な人がいることで、自分の感情を引きだしてもらえることもあるんだと実感しました」としみじみと語り、「グループ活動というのは、チームで行うものです。自分だけの問題ではないので、1人で背負ったり、考え込んでしまうのはよくないなと。私もナニのように、空回ったり、悩んだりしながら、人の温かさを知ることができました」と感謝を込める。

「お互いを思いやる気持ちがあるのが、“オハナ”」だと語る
「お互いを思いやる気持ちがあるのが、“オハナ”」だと語る撮影/河内彩


オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」から誕生し、2024年4月にデビューしたME:I。MOMONAは、「ME:Iはこの1年をかけて、あらゆることを共有しながら、“オハナ”になれたような気がしています」とハワイ語で「家族」を意味する言葉を口にし、「11人のメンバー、それぞれが違った環境で過ごし、それぞれの性格があって。11人だからこそ、いろいろなことを補える関係性になれた」と道のりに想いを馳せる。

家族のような関係になるうえで欠かせなかったのは、「しっかりとコミュニケーションを取ること」だという。「家族だけでなく、友達やお仕事仲間など、どのような関係であったとしても、コミュニケーションが不足するとすれ違いが起きてしまうもの。小さなすれ違いがいつの間にか大きなものになってしまうこともあるので、ミーティングをするたびに『コミュニケーションが足りていなかったんじゃないか』という結論になります。また言葉を投げかけるだけでなく、ただただそばにいたり、肩を抱いたりなど、些細なやり取りで、救われることもあるものだと思います。疲れている時こそ、みんなで輪になってみると『あれ私、まだ元気かも』って思えたりする」と笑顔。「本作では、血のつながりだけではなく、絆で結ばれた関係のことを“オハナ”と表現しています。お互いを思いやる気持ちがあるのが、“オハナ”。そういった意味ではME:Iのメンバーだけでなく、日頃支えてくれているスタッフの皆さん、そして私たちの活動を見守って、熱い応援をしてくださるファンの皆さんの存在こそが、私にとって大切な“オハナ”です」。

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