生き別れた兄弟の再会を描く感動作！『ファンファーレ！ふたつの音』9月公開決定

フランスで3週連続NO.1を獲得し、260万人を動員した大ヒット作『ファンファーレ！ふたつの音』が9月19日(金)より公開。ポスタービジュアルと特報が解禁となった。

第77回カンヌ国際映画祭に正式出品され、第50回セザール賞で作品賞、主演男優賞など主要7部門にノミネート、第72回サン・セバスチャン映画祭をはじめ世界各国の映画祭で13の観客賞を受賞した本作。世界を飛び回るスター指揮者ティボは、ある日突然、白血病と診断される。ドナーを探すなかで、自分が養子であること、そして生き別れた弟ジミーの存在を知ることに。かつては炭鉱で栄えたがいまは寂れた町に暮らし、仲間との吹奏楽団が唯一の楽しみであるジミー。育った環境も性格も正反対の2人だが、ティボはジミーに類まれな音楽の才能を見出す。これまでの運命の不公平を正そうと、ティボはジミーをなにがなんでも応援することを決意する。その決意は、2人の未来、楽団、そして町の人々の運命をも思いがけない方向へ動かしていく。

すべての写真を見る(2件)

兄ティボにはセザール賞に5度ノミネートされたフランス屈指の俳優バンジャマン・ラヴェルネ。弟ジミーにはフランス映画界でオファーが絶えない新たな才能ピエール・ロタン。ともに数か月にわたる猛特訓を経て、劇中で自ら指揮をし、楽器を演奏している。監督はカンヌ正式出品作『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』(20)のエマニュエル・クールコルが務める。

本作を彩る音楽には、ベートーヴェン、モーツァルトからラヴェルの「ボレロ」、シャルル・アズナブールにダリダと、クラシックの名曲から現代のヒット曲まで、人々を魅了する楽曲が次々と登場。運命の再会をした兄弟がお互いを助け合い未来へと歩き出し、仲間たちの絆から生まれた奇跡の演奏はファンファーレとなってあなたの人生に賛歌を送る。

【写真を見る】『ファンファーレ！ふたつの音』ポスタービジュアル[c] 2024 – AGAT Films & Cie – France 2 Cinéma

今回解禁となったポスターには、指揮者の兄ティボの隣で、吹奏楽団の制服に身を包み、トロンボーンを片手にはにかむ弟ジミーの姿が切り取られている。そして、「さぁ、はじめよう」というコピーが兄弟2人の新たなる一歩を予感させる。

また、あわせて解禁となった特報は、「僕は白血病なんだが」と切りだす突然の訪問者ティボを前に、ジミーは「マジか」とある意味他人事。「ドナー探しに失敗した」と話すティボにも「ヤバいな」というだけだったが、「そしたら君を見つけた。君は弟なんだ」という告白に「なに言ってんだコイツ」と驚きを隠せない。それもそのはず、片や兄はスター指揮者で、弟はかつて炭鉱で栄えた町の食堂で働いていたのだ。育ちも性格もまるで違う2人だが、弟の音楽の才能を知った兄は、彼をなにがなんでも応援しようと決意。ベートーヴェンの序曲「エグモント」が流れるなか、一緒に指揮の練習をし、ピアノを連弾する。

この予期せぬ出会いと音楽をきっかけに、2人の未来がどう奏でられていくのか。世界中が拍手喝采した感動作『ファンファーレ！ふたつの音』に注目してほしい。

文/平尾嘉浩