奥平大兼&佐野晶哉、仲良しすぎて『か「」く「」し「」ご「」と「』前夜祭舞台挨拶でイチャイチャ!出口夏希は幸せすぎて涙が出る瞬間を告白
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』(5月30日公開)の公開前夜祭イベントが5月29日、丸の内ピカデリーにて開催され、W主演の奥平大兼、出口夏希、共演の佐野晶哉(Aぇ! group)、菊池日菜子、早瀬憩、中川駿監督が登壇した。
デビュー作「君の膵臓をたべたい」から数々の人気作を手がけてきた住野よるの同名小説を映画化した本作は、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”男女5人の、純度100%の尊い日々を描く青春ラブストーリー。奥平が引っ込み思案で自分に自信の持てない主人公の京、出口が底抜けに明るく「ヒロインよりもヒーローになりたい」と願う”ミッキー”こと三木直子、佐野が人気者の“ヅカ”こと高崎博文、菊池がマイペースな“パラ”こと黒田文、早瀬がある日突然学校に来なくなる“エル”こと宮里望愛を演じている。
ステージ登場時から、仲良く談笑する登壇者たちは、「仲が良すぎて、普通に談笑してしまいました…」と顔を見合わせてニヤニヤ。上映後の舞台挨拶イベントのため、観客は主題歌のちゃんみなによる「I hate this love song」を聴いたばかりというタイミング。初号で主題歌を聴いた時に「世界観にピッタリ!」と感動したという奥平は、ちゃんみなが自身の初恋を元に作った楽曲であるという裏話に「豪華でありがたいと思いました」と笑顔。
出口は「エンドロールでまだ続きがあるような感じがしました」と感想を伝える。学生時代の話が描かれるが、大人にも届くメッセージが込められている作品であることに触れ、「全”人”に観てほしい。学生時代を思い出してキュンキュンすることもあるけれど、ただのラブストーリーじゃない。大人になって社会のなかで悩んでいることすらも肯定してくれる作品なので、ホモサピエンスすべてに楽しんでほしい!」とおすすめした佐野。”ホモサピエンスすべて”という壮大なアピールに登壇者も会場も大爆笑しながらも、納得といった様子で拍手を送っていた。
撮影時は高校生だった早瀬は「特に学生の方、同世代の方にも観ていただきたいし、”エル”のように内気な子にも観てほしいです」と呼びかける。原作でも人気の“パラ”を演じた菊池は役作りを振り返り、「撮影に入るまでは“パラ”になれている気持ちが一切なくて。初めて“パラ”として声を出したのは、京くんの前。その瞬間に楽しいって思いました。演じながら“パラ”の感覚を掴んでいきました」と解説。「第一声から“パラ”そのものだった」との中川監督の言葉に、「やったー!」と得意げなポーズで戯けながらも、「監督からアドバイスを受けながら、“パラ”を作りました」とのこと。「5人でいるときはいつも“パラ”でしかいたことがない」と共演者の前では常に“パラ”の状態だったという菊池の言葉に、佐野も「僕もオンオフがなくて。いつもこんな感じ。どこに行ってもこのままで、切り替えられない…(笑)」と役と自身とがリンクしていたと告白していた。
イベントでは「純度100%の涙が溢れ出てしまうもの」を発表するフリップトークコーナーも。撮影の合間に奥平とドライブをしたという佐野は、「僕と大兼のプレイリストに入っている。高校生を演じながら松山千春さんの『大空と大地の中で』を何度も聴いていました!」と数時間のドライブ中にリピートしていたと懐かしそうに振り返り、思い出の曲になっているため涙が溢れると説明。
顔がむくみやすいという出口は「オフの日の前日の過ごし方は、好きなもの、ジャンクフードを食べてそのまま寝る!起きた時(たとえむくんでいても)幸せだー!ってなります」とその様子を思い浮かべ、幸せそうに微笑む。奥平が「こういう場所で、面白いエピソードをと思ってもなにも思いつかない…(ことに涙が溢れ出てしまう)」としょんぼり。これまで取材などで「かくしごとはありますか?」といった質問が続き、もうネタ切れであることにも触れ、「せっかくお題を変えてもらったけれど、こんな答えに…」と申し訳なさそうにしている奥平に、「一番面白くないの来た!」と出口から鋭いツッコミが入り、みんなで大爆笑する場面もあった。
最後の挨拶で「この映画を撮っている時に気持ちの部分で成長したなと思うことがあって」と話した出口は「言葉にしないと勘違いして伝わることってある。言葉って大事だと思いました。学生さんがいま悩んでいることや、大人がカッコつけて言えないこともあると思うけれど、この映画を観て、言葉にして伝えることが大事だと一人でも多くの人に思ってほしいです」とリクエスト。奥平は「僕は住野よるさんの原作を読んでこの役をやりたいと思いました。小説を読んでいない人はぜひ読んでください。(映画で)描かれていない部分も書かれているので、面白いと思います!」と原作もおすすめし、「この映画は、観た人が自分のままでいていいと肯定する作品です。会場にいるホモサピエンスのみなさんは、ぜひ、ここにいないホモサピエンスの方に作品の魅力をお伝えしてください。観てくださってありがとうございますということと、何回も観に来てくださいと伝えたいです。今後とも『か「」く「」し「」ご「」と「』をよろしくお願いたします!」と呼びかけ、笑顔でイベントを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ