【TOHOシネマズ アミュプラザおおいた篇】“おんせん県”で映画と温泉をWで満喫!映画館にまつわる歴史&トリビアを大特集

【TOHOシネマズ アミュプラザおおいた篇】“おんせん県”で映画と温泉をWで満喫!映画館にまつわる歴史&トリビアを大特集

今年、TOHOシネマズの全国17劇場がアニバーサリーを迎えることを記念し、現在TOHOシネマズ株式会社によるお客様への感謝を込めた“アニバーサリーキャンペーン”が実施中だ。MOVIE WALKER PRESSでは対象の17劇場のスタッフへの取材や当時の資料を徹底リサーチ!オープン当初の貴重な裏話、その映画館ならではの魅力やトリビアなどを深掘りする連載コラムを展開。第6回は、創業10周年の「TOHOシネマズ アミュプラザおおいた」についてご紹介する。

JR大分駅ビルのアミュプラザおおいた内に開業
JR大分駅ビルのアミュプラザおおいた内に開業TM & [c] TOHO Cinemas Ltd. All Rights Reserved.

2015年4月16日、JR大分駅ビルのアミュプラザおおいた内に開業した当劇場。当時の支配人によると、「駅前に大きなショッピングモールが建つということへの期待感がありました。さらにそこにシネコンが誕生するということでとても反響が高かったです。私たちは大分駅前が変化していく状況と共に、映画館が完成していく過程も見ることができて新鮮でした」とのこと。実際に電車本数も増えるなど、駅前の再開発での相乗効果を実感したとか。

【写真を見る】TCXとDolby Atmosを九州で初導入したTOHOシネマズ アミュプラザおおいた
【写真を見る】TCXとDolby Atmosを九州で初導入したTOHOシネマズ アミュプラザおおいたTM & [c] TOHO Cinemas Ltd. All Rights Reserved.

当劇場では、巨大スクリーン「TCX」と3次元的なシネマ音響「Dolby Atmos」を九州で初導入した。加えて、画期的なスピーカーシステム「ヴィヴ・オーディオ」を全スクリーンに採用することで、伸びやかで繊細な高音域を、すべての座席で堪能できるということでかなりの注目を浴びた。元支配人によると「開業前にDolby Atmos上映作品を観させてもらいましたがとても感動しました。そこで、この劇場の“売り”を肌で感じられたことで、開業に向けて気分が高揚しました」と語る。また、レザーシートに重厚な木目調の肘掛、ドリンクホルダー、荷物置きスペースまでを備えた「プレミアボックスシート」も九州初登場となった。

原作者は日田出身!「進撃の巨人」で町おこし

良質の音を堪能できるスピーカーシステム「ヴィヴ・オーディオ」を全スクリーンに採用
良質の音を堪能できるスピーカーシステム「ヴィヴ・オーディオ」を全スクリーンに採用TM & [c] TOHO Cinemas Ltd. All Rights Reserved.

劇場が開業した10年前を振り返り、元支配人は「開業前、駅前の公園ではテレビ局主催で『ラーメン博』というものをやっていたんです。私たちはそこでブースを設けさせていただき、開業前にも関わらず多くの方々にご入会いただきました。それだけ期待してくださっていたと思います」と、開業前から手応えを感じていたそう。

「開業した2015年は確か、『ジュラシック・ワールド』や『バケモノの子』が大ヒットしていました。また、ほかの劇場に比べ、大分地区で『進撃の巨人』の集客が多かったのですが、原作者の諫山創先生が日田出身の方なんです。ちょうどその年、映画館から徒歩15分くらいの場所に大分県立美術館もオープンしたので、町おこしのような形で『進撃の巨人』のイベントをいろいろなところでやっていました」と、町ぐるみで盛り上がっていたと語る。

ティーン層が多い当劇場で、最も1日の上映回数が多かった映画では、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)、「名探偵コナン」シリーズ、『ONE PIECE FILM RED』(22)などがランクイン。チラシの減りが早かった映画では、「名探偵コナン」や「ラブライブ!」シリーズのほか、男女問わずアイドルの主演作などが挙がる。


『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』についてはスタッフも「日本全体がコロナで閉塞していたなか、多くの方が楽しみにしていたことを、公開前から感じていました。そして実際に公開したあとも、『まさかこれほどとは!』というほど多くのお客様に来ていただきました。また、映画鑑賞後には皆さまが、一瞬でもコロナのことを忘れられたんじゃないかと思えるくらいいい笑顔で帰っていかれたことが印象的です」と語る。元支配人も「コロナ禍での『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の役割はすごく大きかったです」としみじみ語りつつ「私は開業当初、『ラブライブ!』が前売り券もすごく売れたし、リピーターが多かったことがとても印象に残っています」とも述懐。

TOHOシネマズアニバーサリーキャンペーン特設ページはこちら

関連作品