映画『木挽町のあだ討ち』は「記憶を消してまっさらな状態で観返したい」!?感想コメントでひも解く“ミステリーとしてのおもしろさ”
直木賞、山本周五郎賞をW受賞した傑作時代小説を映画化した『木挽町のあだ討ち』(2月27日公開)。時は江戸時代、大勢が見守る前で見事、父の仇を討った一人の若者。この仇討ちは瞬く間に語り草となるが、そこには誰も知ることのなかった“もう一つの物語”が隠されていた!時代劇の名匠、源孝志が監督&脚本を務め、柄本佑、渡辺謙、長尾謙杜(なにわ男子)、北村一輝ら豪華キャスト陣が集結。仇討ちという血生臭い事件すら芸術的に映しだす映像美とその顛末を追うミステリー、温かい人情ドラマもはらんだ極上のエンタテインメントがここに誕生した。
仇討ちの真相が徐々に解き明かされ、その先にはまさかの逆転劇が待っている。MOVIE WALKER PRESSでは、ミステリーとしても秀逸な本作の試写会を実施。配布されたアンケートには、「感動して観終わったあとも涙が止まらない」(20代・女性)や「仇討ちが最初に観た時と観終わった時で印象が変わる」(20代・男性)、「一世一代をかけた大芝居、楽しませていただきました」(20代・女性)、「江戸の粋な人情をスクリーンを通して体験した」(30代・女性)といった驚きと感動、興奮に満ちた感想が寄せられている。本稿では、これら参加者からの印象的なコメントをピックアップしながら、『木挽町のあだ討ち』の見どころを解説していく。
「終始展開が読めない」…時代劇だけど完全にミステリー!まさかの逆転劇に興奮の声が続々
文化7年(1810年)1月16日。江戸・木挽町の芝居小屋「森田座」では、ちょうど「仮名手本忠臣蔵」が大入満員での千穐楽を迎えていた。演目が終わり、赤穂浪士による仇討ちに興奮冷めやらぬ観客たち。しんしんと雪が降り積もるなか、ぞろぞろと芝居小屋を出ていく人々を待っていたのは、いままさに目の前で行われようとする仇討ちだった。美濃遠山藩士の伊納菊之助(長尾)が、父・清左衛門(山口馬木也)を殺害し逃亡していた男、作兵衛(北村)とついに対面。激闘の末に見事、その首を討ち取ったのである。この若き美男子が果たした忠義と勇猛さは人々の心を打ち、「木挽町の仇討ち」として江戸中を駆け巡っていく。
それから一年半後、加瀬総一郎(柄本)という田舎侍が江戸を訪れる。菊之助や作兵衛を知る総一郎にとって、この仇討ちにはどうにも腑に落ちぬ点があり、それを解明しようというのだ。客の呼び込みをしている木戸芸者の一八(瀬戸康史)と出会い、菊之助が森田座のやっかいになっていたことを知ると、立師の相良与三郎(滝藤賢一)、女形で衣裳方の芳澤ほたる(高橋和也)、小道具方の久蔵(正名僕蔵)らへの聞き込みを行っていく。しだいに菊之助の素顔と仇討ちへの想いが明らかになるが、この事件にはまだなにか隠されている気がする。そこに、菊之助の母・たえ(沢口靖子)と古い縁がある立作者の篠田金治(渡辺)が出張先から森田座に帰還する。
江戸時代が舞台の時代劇と聞けば、どこか敷居が高く感じるかもしれないが、本作で描かれるのは「木挽町の仇討ち」にまつわるミステリー。物語が進むにつれて仇討ちに隠された秘密が明かされていく様は痛快で、「まさかそんな裏側が!」という衝撃に思わず膝を打つはずだ。試写会参加者からも、本作の構成や演出に唸ったという声が数多く寄せられていた。
「とにかくおもしろい!終始展開が読めなくて、できるなら記憶を消してまっさらな状態で観返したい」(30代・女性)
「時代設定上、突飛なアイデアは使えないと思ったが、芝居小屋を舞台にすることでその懸念がクリアされていた」(40代・男性)
「原作を読んであらすじも知っていたのに、映画になったことで改めて楽しめた。映画ならではのアレンジも効いていて、まさにエンタメ娯楽大作」(20代・男性)
