悪魔崇拝の真実に迫った恐怖のドキュメンタリー!『サタンがおまえを待っている』8月8日(金)より公開

悪魔崇拝の真実に迫った恐怖のドキュメンタリー!『サタンがおまえを待っている』8月8日(金)より公開

1980年代に、カトリック教会やローマ教皇、FBIをも巻き込む未曾有の悪魔パニックのきっかけとなった「悪魔の書」について描くショッキング・ドキュメンタリー『サタンがおまえを待っている』が、8月8日(金)より日本公開されることが決定した。

【写真を見る】ミシェル・スミスと精神科医ローレンス・パズダーによるセラピーを再現した場面写真
【写真を見る】ミシェル・スミスと精神科医ローレンス・パズダーによるセラピーを再現した場面写真[c] 666 Films Inc.

1980年にミシェル・スミスという女性とその精神科医ローレンス・パズダーによる共著として出版され、アメリカで大ベストセラーとなった「ミシェル・リメンバーズ」。『エクスシスト』(73)や『オーメン』(76)の大ヒットにより世の中でオカルト、悪魔が猛威を振るっていた時期において、スミスは退行催眠のようなセラピーによって、蓋をしてきた禁断の記憶を思い起こす。それは5歳の頃に悪魔を崇拝する教団に引き渡され、儀式に捧げられたというものだった。

「私を檻に入れ、動物を生贄にしたり、ろうそくを立てて詠唱したり…。排泄物を食す行為や胎児の手足の切断が行われているのを目撃した」と、「悪魔的儀式虐待」の様子を詳細に描写したあまりに刺激的な内容は、テレビのバラエティ番組、ワイドショーでも多く取り上げられ、大きく拡散されるように。これをきっかけに、「実は私も幼い頃に儀式に参加させられた!」という告発が続出。世に言う“サタニック・パニック”という大混乱が巻き起こった。

これは“現代の魔女狩り”とも言われ、数々の事件を引き起こし、警察やFBI、学者なども巻き込み、アメリカ全土を恐怖に染めていくことに。いまなおアメリカに影を落とす一連のパニックとその恐るべき真相を、スティーヴ・J・アダムズ&ショーン・ホーラー監督コンビがテンポの良い巧みな演出で描いた本作は、SXSW映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭、ホットドックスフェスティバルフェスティバル等々の世界の名だたる映画祭で絶賛されている。

本編では、スミスとパズダーの親族が出演して生々しい証言を連発。サタン教会のブランチ・バートンや当時を知るFBI捜査官、配信者などにもインタビューを敢行し、様々な角度から悪魔崇拝の凄惨な実態とパニックの真相に切り込んでいく。さらにはサタン教会の創始者アントン・ラヴェイらを映した貴重なアーカイブ映像も多数収録しており、それら膨大な情報量を見事なスピード感で描き、観客を予想だにしないゾクッとするエンディングへと連れていく。

公開情報にあわせて、ティザービジュアルとティザー映像、場面写真が公開。アメリカの地図の上に鎮座する、スミスの肖像が描かれた本。そこから激しく燃え盛る炎が、アメリカ大陸を野火のように広がっていった当時のパニックを彷彿とさせる。その炎に照らされるように浮かぶのは、原題「SATAN WANTS YOU」の文字。さらに、本から飛びだしているしおりに注目すると悪魔の舌のような形になっており、まさしく悪魔的な、禍々しいティザービジュアルとなっている。

同時に公開された短いティザー映像は、テープが再生される映像が映されているのみ。しかし音声を聴くと、スミスとパズダーのセラピーを録音したものだとわかる。退行催眠によって引きだされた錯乱するミシェルの叫びは恐怖を禁じ得ない。場面写真ではそんな2人のセラピー中の模様が再現されている。さらに、ムビチケ前売券(オンライン)の発売もスタート。購入者特典として、海外版ビジュアルを用いた悪魔的壁紙が手に入る。

1980~90年代に実際に起きたパニックを客観的な視点で描いた『サタンがおまえを待っている』。そこからあぶりだされるのは極めて現代的なテーマであり、人間の欲望という真なる恐怖を提供してくれる。続報に注目してほしい。


文/平尾嘉浩

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