ヘイリー・アトウェルが語る、イーサン・ハントとは大違い(!?)のトム・クルーズの神エピソード！「家族まで大切にしてくれて、最高の時間を過ごすことができた」

スパイ組織IMF(インポッシブル・ミッション・フォース)の活躍を描く、トム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』がついに公開を迎える(5月17日より先行上映、5月23日公開)。前作『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング』(23)との二部作として製作された本作で、主人公イーサン・ハントとコンビを組むヒロイン、グレースを演じたヘイリー・アトウェルに単独取材を敢行。トム・クルーズと二人三脚で行ったキャラクター作りや撮影現場の裏話、クルーズからのサプライズのクリスマスプレゼントなど前作を含め5年にわたった「M:I」シリーズについて語ってもらった。

『ミッション：インポッシブル／ファイナル・レコニング』は5月17日(土)より先行上映、5月23日(金)公開！[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

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自我を持つAI“エンティティ”が暴走し、世界中のネットワークに侵入にあらゆる情報を吸収。予測不能な危機に世界各国は大混乱に陥った。エンティティを食い止めるべく行動を開始したイーサン(クルーズ)やグレース(アトウェル）、ベンジー(サイモン・ペッグ）、ルーサー(ヴィング・レイムス)らIMFのメンバーの前に、イーサンにとって因縁の敵ガブリエル(イーサイ・モラレス)が立ちはだかる。

「もし自分だったら…というリアルな感覚にもなれる、共感できるキャラクター」

『デッドレコニング』では報酬に釣られイーサンに接触し、エンティティを巡る攻防戦に巻き込まれてしまったスリの達人、グレース。最新作で彼女はIMFのメンバーとしてミッションに参加することになる。「前作でIMFの存在すら知らなかったグレースは、陰謀に巻き込まれあの手この手で逃れようとするばかり。そんな彼女とイーサンのやりとりがコメディ要素として物語を盛り上げました」と振り返るアトウェル。今作ではチームの一員になったが、まだ駆けだしのルーキーだ。「訓練期間も短いので、彼女にとってはなにをするのも挑戦なんです。自信がないからピンチの時に自分がなにをしでかすかもわからない、そんな危うさを持っています」。だからこそ多くの人に受け入れられる存在でもあるという。「見ていてハラハラするし、もし自分だったら…というリアルな感覚にもなれると思います。(観客が)共感できるキャラクターなんですね」。

『デッドレコニング』は逃げるグレースをイーサンが追いかけることで、コメディ色が色濃くなった[c]Everett Collection/AFLO ※写真は『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング』

ガブリエル率いる殺し屋たちとの死闘や北極でのミッションなど、前作より多くのアクションが求められた最新作。過酷な撮影に向けてのトレーニングで重視したのは、柔軟性と信頼関係の構築だった。「格闘スタントの一番の見せ場は、ガブリエルのアジトでの戦い。このシーンではどう動くか細かく振り付けが決まっていたので、そのとおりに動けなければいけません」というアトウェルが最も過酷な現場に挙げたのが、北極圏にあるノルウェー領スヴァールバル諸島での撮影だった。「極寒のなか、あらゆる状況に応じるスタントが求められたので、柔軟性を高めるトレーニングを徹底的に行いました。アクション映画にリスクはつきものなので、スタントチームと理解し合うことがなにより大切。彼らと信頼関係を築くことからスタートしました」。

イーサンとグレース、ベンジー…IMFのメンバーが直面する困難とは!?[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

信頼関係を築いた相手は「人」だけではなかったとか。「北極で犬ぞりに乗るシーンがありますが、犬は信頼できない相手のいうことはまったく聞いてくれません。犬たちと良好な関係を作ることも不可欠でした」と笑顔で明かしたアトウェル。もっとも、愛犬を連れてスタジオを訪れることもあったという犬好きの彼女にとって、犬たちのコミュニケーションはお手のものだったろう。なお、前作で落下しかけた列車からの脱出スタントの撮影中、息も絶え絶えの彼女を見かねたクルーズは、チョコレートを用意して撮影の合間に栄養補給を促したそう。今作でもチョコレートが用意されたのか？と尋ねると、「とても寒い現場だったので、トムはホットチョコレートを用意してくれました」とのことだった。