村上春樹原作、岡⽥将⽣×鳴海唯×渡辺⼤知×佐藤浩市共演『アフター・ザ・クエイク』公開決定

村上春樹原作、岡⽥将⽣×鳴海唯×渡辺⼤知×佐藤浩市共演『アフター・ザ・クエイク』公開決定

<コメント>

●佐藤浩市(⽚桐役)

「このうつつな世界観に浸って彷徨うことに喜びを感じてくれる⽅が数多く⽣まれることを、期待せざるを得ない⾃分がいます。正解はありません、何年か後に観れば器も中⾝も違うかもしれません」

●井上剛(監督)

「先⽇放送されたドラマ『地震のあとで』とはまた趣の異なる、ひとつづきの映画『アフター・ザ・クエイク』を作りました。1995年に起きた阪神・淡路⼤震災と地下鉄サリン事件の『揺れのあと』を描いた村上春樹さんの原作からおよそ30年。天変地異や災厄、不穏な暴⼒などの揺れはいまに続き、なにかのafterは次のなにかのbeforeでもあると知った30年でした。その連鎖のなかにいる⼈間の姿を“映画の時間のなかに残したい”と考えたのがはじまりです。ドラマ版にはない“新たに撮った場⾯がこの映画の語り部”のような役割を担います。時代も⼈も場所もバラバラなはずのエピソードが、観ていくうちに円環のように繋がり共振していく…。映画ならではの体感をお届けできたら。そしてこの国の地⾯の上に⽣きるひとたちが少なからず持つ震えや祈りのようなものに共感しうる映画であったら嬉しいです」

●⼭本晃久(プロデューサー)

「30年というのはとても⻑い年⽉です。30歳の、社会的に中堅に差し掛かろうという⼈物が、苦楽を重ね壮年期に⾄る変化を遂げるほどに。わたしたちはそうした決して変更されない『直進的な現実』に⽣きていますが、わたしたちの中にある⼼は、⽇々刻々と複雑なものを抱えて変わっていきます。それは決して直進的なものではありません。村上春樹さんが30年前に起きた地震を主題として書かれた物語が、いまひと続きの映画になりました。物語とは、時として危ういその複雑さを理解する⼿がかりになると思います。それは明確な解答ではなく、また⼒強い補助線でもないかもしれません。それでも私たちは闇の中で歩みを進めるために、⼿がかりを必要としています。この映画が観客にとって、どこかへ進まれていくためのひとつの道標になってくださればと願います」


文/スズキヒロシ

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