カルト的人気を誇る「エスター」第3弾が明らかに!舞台はヨーロッパ、前日譚かつ続編の「クレイジーな展開」に?
ジョエル・シルバーとロバート・ゼメキスが1998年に設立した、ホラー映画に特化したスタジオ「ダーク・キャッスル・エンタテインメント」。数々の野心的な作品を生みだしてきた同スタジオのなかでもカルト的人気を誇る「エスター」シリーズの新作となる、第3弾の進行状況が明らかになった。現地のホラーメディア「Bloody Disgusting」が独占で報じている。
ジャウム・コレット=セラ監督がメガホンをとった第1作『エスター』(09)では、ケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)のコールマン夫妻が、エスター(イザベル・ファーマン)という名の9歳の少女を養子に迎えたことを機に、周囲で次々と不可解な死が続く。やがてエスターの驚愕が明らかになり…という物語が描かれた。
それから13年の時を経て公開された第2作『エスター:ファースト・キル』(22)では、第1作の前日譚が展開。エストニアの精神病院から抜けだしたリーナは、行方不明になっている裕福な家庭の娘のふりをするためにアメリカに渡る。そしてその家庭に潜り込み、惨劇を引き起こしていく。第1作の時点で12歳だったイザベル・ファーマンが、当時と変わらぬ見た目を維持していることが公開当時大きな話題を集めた。
第2作の公開時から続編の製作が模索されていることが伝えられており、2023年12月に第2作でメガホンをとったウィリアム・ブレント・ベル監督と脚本家のデヴィッド・コゲシャルが続投することが決定。2024年の秋に正式にゴーサインが出され、現在制作開始に向けて着々と準備が進められている。そんななか、先週末にフロリダ州で行われたホラーコンベンション「Tampa's Spookala」にファーマンが登壇。
ファーマンによると第3作の脚本はすでに完成しており、「よりワイルドでクレイジーな展開」になっているとのこと。また、記者から「前日譚なのか?それとも第1作のその後のストーリーが描かれるのか?」と問われると、ファーマンは「両方です」と回答。ストーリーの詳細は明らかにされていないが、今度はヨーロッパを舞台に、またしても裕福な家庭をターゲットにしたエスターが、計画失敗の窮地に陥る姿が描かれるともいわれている。
現在、ケヴィン・コスナー監督の西部劇「Horizon: an American Saga」シリーズの新作を撮影中のファーマンは、他にも複数の出演作が待機。「エスター」第3作の本格的な撮影開始や公開時期は未定。続報に乞うご期待!
文/久保田 和馬