アレックス・ガーランド監督が『シビル・ウォー』に続いてA24と再タッグ!イラク戦争をリアルタイムで描く『Warfare』絶賛の嵐

アレックス・ガーランド監督が『シビル・ウォー』に続いてA24と再タッグ!イラク戦争をリアルタイムで描く『Warfare』絶賛の嵐

A24史上最高のオープニング成績を叩きだし、北米累計興収6860万ドル、全世界興収1億2700万ドルを突破するヒットを収めた『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)のアレックス・ガーランド監督と、同作で軍事監修を務めたレイ・メンドーサが共同で監督・脚本を務めた『Warfare』が4月11日に北米公開を迎え、大絶賛に包まれている。

イラク戦争の退役軍人であるメンドーサ自身の体験をもとにした本作は、2006年のイラクを舞台に、反乱軍の領土での任務に就いた海軍特殊部隊“ネイビー・シールズ”の一小隊の戦いをリアルタイムで描いた物語。主人公のレイ役を演じるのは、FXのドラマシリーズ「Reservation Dogs」で第76回プライムタイム・エミー賞にノミネートされたディ・ファラオ・ウーン・ア・タイだ。

共演には『ミッドサマー』(19)のウィル・ポールターや、「SHOGUN 将軍」のコスモ・ジャーヴィス、Netflixシリーズ「ハートストッパー」のキット・コナー、『ザリガニの鳴くところ』(22)のテイラー・ジョン・スミス、名優ジェームズ・ガンドルフィーニの息子マイケル・ガンドルフィーニや「好きだった君へ」シリーズのノア・センティネオ、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(24)のジョセフ・クインといった将来有望な若手キャストが集結。

ディ・ファラオ・ウーン・ア・タイやウィル・ポールターなど、注目の若手キャストが多数出演
ディ・ファラオ・ウーン・ア・タイやウィル・ポールターなど、注目の若手キャストが多数出演[c]Everett Collection/AFLO

北米ではまもなくイースター休暇が始まることもあり、この週末には各スタジオの期待作が相次いで公開。現地メディアの報道によれば、週末興収ランキングでは前週に記録的なオープニング成績をあげた『マインクラフト/ザ・ムービー』(4月25日公開)が2週連続1位となる見通しで、初日から3日間の推定興収800万ドル前後の『Warfare』は、ラミ・マレック主演の『アマチュア』(日本公開中)、ピアース・ブロスナンやオスカー・アイザック、ケネス・ブラナーらが声を務めるCGアニメ『The King of Kings』に次ぐ順位になると予測されている。

しかしながら、批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば批評家と観客からの好意的評価の割合は共に93%と、2025年の公開作のなかでトップクラスの評価を獲得。「映画史上最も緊迫感のある戦闘再現であり、『アメリカン・スナイパー』以来の現代的な戦争映画」(カイル・スミス/Wall Street Journal)や「政治的文脈を排除しているにもかからず、神経をすり減らすほどの衝撃を与える。多くのハリウッドの戦争映画とは一線を画す作品」(ボブ・モンデッロ/NPR)といった声のほか、ガーランドの描写力や編集、録音などの技術的な部分に高評価が集中。

【写真を見る】アレックス・ガーランド監督と元アメリカ海軍特殊部隊員のレイ・メンドーサが『シビル・ウォー』に続いてタッグ!
【写真を見る】アレックス・ガーランド監督と元アメリカ海軍特殊部隊員のレイ・メンドーサが『シビル・ウォー』に続いてタッグ![c]Everett Collection/AFLO

一部では、はやくも第98回アカデミー賞レースに名乗りをあげる有力コンテンダーとも目されている『Warfare』。日本での公開は現時点で未定。続報に乞うご期待!


文/久保田 和馬

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